シャングリラ/東のエデン

シャングリ・ラ・4話。何かキナ臭い雰囲気を感じて炭素を売らんとするクニコさんたち…って、先週のアトラス潜入話はもうしまいなのか! ホンマ、ただ行ってみただけだったのね。まいいや。てことで、闇市にしてパラダイス化しているアキバへ潜入する話。楽しそうだし面白くもあるが、テンプレ的描写から出てない上にイマイチオーバーさやハデさが足りないので、ちょっとむず痒いなあ。岩田と立木と茶風林のオタジジイどもの演技は楽しかったが、これももっともっとディテイルに凝るべき、だったかもしれん。うざったいほどに。


作画は未だ不安定要素を抱えてる風情。作監が5人も居るからだろうし、また5人も居ないとシメ切れない原画状況なのでもあろうし。中田オカマさんが演技上では「はァ?」っつってるのに絵面では「うん」って動いてたりね。ゲンバは大変な状況なのかしらん。


一方で、そのM本性をあらわにして頬染めてるショタさんとか、天子様にヤケに気に入られるドスコイさんとか、キャラの展開は割と面白いトコはあるなあ。ドスコイさんはあの装束だと妙に似合ってますね。平安風美人か。


東のエデン・3話。己の軌跡と記憶を手繰ればショッピングモール、犬に曳かれてシネコン参り。どうやら滝沢さんは、得体の知れぬ「救世」のためにニートの人のジェノサイドを画策していた、らしい。いやまだ確定情報では無いにせよ、現在記憶なし状態の滝沢さんの人当たりのよさを見る限り、衝撃真実の仕込みとしては機能しているよな、とは思う。


直線で構成されたオサレなアジトと乱雑でごみごみとした外界の対比。主役二人の、割と無自覚な「清潔な無神経さ」も意図的な対比なのだろうか。それにしても映画への言及の多い作品である。監督の趣味ではあろうけれど、今後もう少し本筋に絡んでこないとちょっとうざったくなってくるぞ。…映画っていや、大金と大権力をバックにした茶番ってことで、フィンチャーの「ゲーム」を思い出したりもしたな。「ゲーム」の言葉自体も出てきましたね。


ダメ刑事さんが愛人と本妻のメール間違えて刺し殺されたのは「なんというアンチクライマックス!」と情けねェ思いをしたけれど、組織の差し金だという刑事さんの言葉を聞いて思い直す。…そんなまどろっこしい始末の仕方するかねェ、とは思うけどさ。