のだめ/5の2

のだめカンタービレ 巴里編7話。さて、千秋さんとル・マルレ、苦難の出立である。早速コンマスとぶつかり団員の練度は低く初公演は笑いの中にある。しかし千秋さんは案外とヘコんでいない…そういえば以前もこういう調子であったなあ、またここからのスタートか…。過去のバカ経験が生きてきますなあ、というお話。


どんどんとダメ方向へ、暗い方向へと向かいそうな話なのだけれど、この作品のカラーだろうか、ちゃんと確かな未来が見えているような構成になっている。千秋さんのキャラとして、ここまで自己とその周囲状況を客観視できるようになってんのは成長なのだろうねえ。…一方ののだめさんは今回はエエ面の皮ではありましたが、それもまた似合うお人ではありますな。


にしても、本来救世主的役割でありそういう演出のはずの千秋登場シーンの「黒い羽乱舞」のしれっと加減はどうしたものやら。もうそういうキャラなのな。あと、電話で千秋さんに「オレオレ」言われてウノコウイチロウ状態ののだめさんがバカで良し。…今のもっかい…。


今日の5の2・9話。台風・服飾・眠気・食と、先週に引き続き割と秋っぽい話。眠気はどっちかっつーと春眠なので春っぽいが、まあ小春日和なので秋でもよし。どれもこれも相変わらず微妙な距離感とどうでもよさがそこそこの快感を生み出してるのであってエエのだが、相変わらず轟然と感想を書きたくなるような作品ではないわな。それは美点でもあるのだが。あ、台風話でまずぱんちら(しないけど)要素を持ってくる辺りは流石だと思った。


服と髪型を変えたのでなんとか指摘してほしい女子の人。定番の「男子はニブカン」テーマだが、アチシ的にもよく判るのであって男子も大変だよな。いつぞや職場で真っ赤なコート着たお嬢さんが「還暦かって言われた」と嘆いてたので、フォローとして「いやいやまるで二時間ドラマの悪役のようですよ」ちうたら意外にも喜んではった。意外にも。ワシにとってはそれが精一杯。