のだめ二つ

●先週見逃した分含めて二つ、なんとか見た。あー、思いのほか残業が早めに終わって良かったあ。


●てことで、のだめカンタービレ 巴里編8話。千秋さんのル・マルレには何が足りないのだろう。その場を大きく支持保持する何か、シュトレーゼマンは持っていた何か。彼はそれを(その時の曲目「魔法使の弟子」になぞらえて)「マジック」と表現する。確かに、どちらかといえば技術(時に気合)の人である千秋さんにとって、曰く言いがたい魔法的な雰囲気は少々遠い所だろう。それは多分、ライヴァルのジャンさんの得意分野だ。…ま、黒王子として烏の羽を散らすことはできるようですが。


壁にぶち当たり困難を覚える千秋さんではあるが、初期の頃と比べるとかなり余裕、っちうか「なんとかなるだろう」という雰囲気が感じられるのは成長なのだろうな。自分の問題にあたりつつのだめや黒木さんに手を貸し、そしてそのことが自分にも良い方向性として返ってくる。オハナシだから当たり前っちゃそうなんだけど、こういうゆるやかで着実な発展性はなかなか心落ち着くことだ。黒木さんたちの訪問を「これはちょっと嬉しい」と言える、そういう千秋さんは多分、強いのだろう。


あーそうだ、ファゴットとバソン(バスーン)の大きな違いについては「へーェそうなんだー」って感じでおもろかったっす。てっきりおんなじものだと思ってましたよ。こういうそのジャンル特有のネタ話って、楽しいよね。


のだめカンタービレ 巴里編9話。いきなりの(うれしいんだか何なんだかよく判らない)ターニャさんサーヴィスシーンからスタート、本編はのだめさんの初コンサート仕事への旅である。…なんか前回までと微妙に繋がりにくいなあ。シリーズ構成に余裕が無い、っちうか苦労してるような気はする。まいいや。


古城持ちの貿易成金さんの個人コンサートだが、この人がちょいとめんどくさいモーツァルトオタ。モザールに苦手意識をぬぐえないのだめさんは、このコスプレ金持ちおっさんの毒気にもアテられて胃もたれ中である。それを解消しそうなキッカケとなるのが千秋さんの「お話読み聞かせピロートーク」ってのもこの人らしいいい加減さでよろしい。ちうか確かに、モーツァルト本人とはウマが合いそうですよね。


一方の黒木/ターニャ組はウマ合わず状態。確かにまあ、ターニャさんのキャラはあの青緑ィ日本人の黒木さんとは対極であろうから。てことは物語り作法上、コイツらカポーになるんですかね。ちょっと想像つかぬけどな。…あと、幼少時代の千秋さん役として出演の沢城みゆきさんは台詞「あああー!」だけでした。