ガンダム00/ペルソナ

機動戦士ガンダム00・最終話。てことで一応の一区切り、ミッションインコンプリートってことで失敗エンドの一幕である。1話ほぼまるまる使ってバトルシーンに徹するヤリクチはよくあるけど、因縁のある敵さんと味方さんが多いこともあって、この最終話に及んでこんなたくさんのバトルがあるってのは贅沢ではあるな。最後に花持たせてもらって良かったねえ、グラハムさん。愛ですな愛。…しかしまあ、戦友の敵討ちをエゴだの歪みだの言われちゃたまらんわなあ。


古谷徹じゃないタテマエの人がラスボスっぽくなるのは定番として、セルゲイ/ピーリス組が生き残ったのはちと嬉しい感じ。そこら辺は作る側も忖度してくれてますよね。あとはラストシーン、Oガンダム(月刊アウトガンダム?)よりも目立ってた巨乳宇宙服でしょうか。多分テメエで選んだんだろうな、あのデザイン。


総評つってもまあ途中ですしね。いろいろとよう判らん点も二期見てから判断すべきなんだろう、とは思うものの…。迷走していたとは思えないので当初から「こういう作品を作ろう」てなもんだったのだろうが、それにしても個人的に鑑賞の焦点を絞りにくい作品だったなあ、と思う。ワタシにとっては作品の骨組みがイマイチ薄かったのよね。薄いというか脆弱というか。


武力による武力撲滅とか、そういうセンセーショナルな主題もどうも消化不良のまま「出してみただけ」っぽい雰囲気になっちゃったし。この展開の結果として国連統一軍が出来ちゃうとはちと思えないよねェ。…まいいや。その辺りも狙ってやったことですよ、全ては第二シーズンでね、とでも言われちゃしょうがないしね。とりあえずパクロミさんが出るってことは判りました。


PERSONA - trinity soul -・13話。アバンで「リョウ兄ちゃんの授業参観」てな話が出てきたので、ははあ今回はそういうノリの話かなと思ったらズンと重たいお話でございました。リョウ兄さんの覚悟的退場だけならまだしも、暴走するテメエのペルソナによって元カノを殺してしまう…という展開はなかなかにヘビー。これはこのまま死ねんね、兄ちゃんよゥ。


生きて帰れぬことを覚悟して、再度勝部演之との戦いに臨むリョウさん。そこに至るまでの日常描写のタップリさ、丁寧さはいかにもこの作品らしい。中博史の副署長との何気ない会話や、騒がしく活気のある署内描写。「一つくらいやりのこしておこうと思ってな」てな台詞も雰囲気である。それでいて何か重要なことは語られない辺りも、であるがね。


ラスト、取り返しのつかないことをしてしまったどうしよう、の子安演技は流石でした。なんか一つ、人間として大事なものを喪失しちゃったような叫び声はこの人ならではですな。