花見しアチャコ

●そぞろ花見の季節が近いのである。通勤路の桜がほころびだすのを見るだになんか知らんわくわくすんのである。がしかしですな、昨今のわが情勢を見るにですな、のんびり花見をするような愉悦時間が取れるかどーかすんげえ怪しい。あー積年の連続花見記録が途絶えてしまう。あー。もう。


てことでどうせ行けないのならば、花見なんて行かなくて良いような論拠をあげつらってゆけばよいのだ。だってさーアレですよ? 行って何すんですか? 酒呑んでアテ喰ってバカ話してそんだけでしょ? そんなもん座席や空調やサーヴィスの横溢したお店でやるとか、金がもったいないならお家でやればいいのだ。何もわざわざお外で呑まいでもよろしい。意味が無い。第一ワシ、花見とは言い条ちっとも桜花なんざ見てねえでしょ? ワシにそんな風流がありますか? ほら存在しない。


それにあの花見という行為はいろいろと迷惑である。騒音を出すし無法者を出すしゴミを出すし、地球環境に厳しいイヴェントですよ。我々はもっと未来のことを考えてエコな生活を目指さねばならん。あとえーと、そうだな、よく海外のアニメ感想とか見てるとですね、ある作品に桜がらみのエピソードや設定が出てくると「何だ、また日本人の桜フェチかいな」てな文章をよく見かけたりするのですね。な、そう思われてたりする可能性もあるのよ。だから今後はバラエティに富んだ行動をしてゆこうじゃないか我々は。えーそれと、んー、確か桜の下には死体が埋まってるんだっけ。そんなおっそろしい所で宴会しちゃいけません。


あとねー…えー…、あー、もう何でもいいや。花見したい。意味が無かろうが風流が欠けてようが地球に厳しかろうが無個性だろうがいいや。ネクロフィリアと言われてもいいや。じゃからああ、なんかの拍子に花見できるような状況が降って湧かんかなあ。道端に落ちてませんか花見。無いですか。ちぇ。


あーでも、死体埋まってんのはやっぱイヤかな。檸檬にしてください。