大江戸ロケット/グレンラガン

大江戸ロケット12話。釘宮弟と犬娘による自分探しの旅。結局青い鳥は元のところに居りましたってのはお約束ながら、単純な種明かし話に収まらないホンワカした雰囲気はよござんした。自分は進むことができたと感謝する「犬」であるけれど、ホンマは弟さんと一緒に行きたかった…ってのもあるんだろうなあ。


イメージシーンを現実と分けて提示せずにごた混ぜにする、という相当にメタな手法が横溢してまして、フツーなら観念が先に立って見辛い話になるところ。されど初っ端からの脈絡の無いパロディネタのつるべ打ちによって、何となくエンタテイメントとして成り立っちゃってるのが凄いなあ。動撮やコンテネタもともかく、釘宮と朴の兄弟ネタまで盛り込んでるとは念が入っている。…敵を眠らすにはやっぱ押井を見せればエエのだね。天たまとか割と好きなんですが、まあ、寝るわな。


天元突破グレンラガン20話。神は居らず、ただ無限の悪意のみがある。世界は今やセカンドインパクトを迎えつつあるが、それに対抗する有効な手段は無い。無駄な足掻きだと言われ「それがいいんじゃない!」と打って出るキタンは水を得た魚、ここぞという時にコイルガン構えて登場するヨーコは千両役者である。さて、シモンはどうか。


いや、元グレン団が往時のノリを取り戻して動きつつあるのは単純に面白い。それが通用するかは別として、だけどね。ダヤッカの「すまん」に軽く「任せろォ」と返すキタンなんざちとかっちょ良すぎるね。まさかここまでちゃんと見せ場作ってもらえるとは思ってなかったもんで。残るロシウはロシウで強烈な精神が必要だと思いますが、…まァ折れちゃうな、これは。


囚われのシモンとヴィラルのイザコザは「おお、囚人モノでもやるのか?」と思ったらアッサリ終わっちゃいましたね。ま、モタモタやってるヒマはねえのでしょうけど。うーん、一年くらいのスパンで制作してたら…って、それじゃエウレカ序盤みたいな苦しい展開になった可能性もあるか。あとアークグレンってArchgurren、「巨大グレン」ってな意味かと思ってたが、なるほどArkgurren…方舟グレン、でしたか。


にしても、予告の牧歌的穏やか風景(とメガネヨーコか?)がまた謎やなあ。何だろあれ。