大江戸ロケット/スカイガールズ/グレンラガン

大江戸ロケット9話。八丁堀の人がらみの不穏な話はちょいと脇へ置き、本題のロケット話でご一席である。構造も素材も苦しいのであるが、まずは先立つ物をどないしようかで困るご一統。宇宙開発は金食い虫だからねえ。パクロミ女将の資金繰り作戦はフイになったようだが、さて今後はどないしたものか。


冒頭の投石器みたいな大カラクリはバカでエエなあ。無論おソラさんの言うが如く、これ単体で「第二宇宙速度は無理」だけれど、なるほどこのシステムを初弾加速として使うってのは面白い。言ってしまえばこれマスドライバーだもんね。…って、猫操りしてるご隠居も何か謎やな。


スカイガールズ3話。シミュレーションを経て試験飛行のガールズさんたち。シミュレータ内でのフェチいアングルとか、飛翔シーンでのダイナミックな動きとか、やっとこの作品に求められている性能を発揮してきたってとこですかね。まあ、今までの積み重ねのおかげで、一条さんの初フライトシーンはなかなかの雰囲気でしたな。爽快感もそうだけど、高初速で撃ち出される「怖さ」とかもね。


ただまあ、初テスト飛行で何の安全策も講じていない軍組織ってのはちょっとイカレてると思った。まずは安全なレンジ内で飛ぶとか、そうでなくてもパラシュートなり何なりの脱出システムを付けるとかさ。これじゃ特攻決戦兵器じゃよね。しかるべき計画もナシで、アカンなったらいきなり操縦者パージを指示してるあの上官さんは、クールっていうよりは単に軍人として無能なだけだよな。


…判ってますよ、そういうとこにリアリティを見出す方がおかしいってのは。でもなー、前回の繰言になっちゃうけどさー、こういうゆっくりとしたテンポで語られると矛盾が目立つんですよなー。あと「カネがかかる」ってのを軽視しちゃダメだダメだ! そこ軽んずると色んな人が困るぞ!


天元突破グレンラガン17話。新章突入、OP絵とEDが変更。OPはまた色々とネタが仕込んでありそうですが…、てことで七年後の世界である。シモンは書類に埋もれ、ヨーコはこの地を去り、ロシウは自らの「派閥」を持つに至る。反政府ゲリラとしてのヴィラルは、墜ちたと言うべきか矜持を保ったと言うべきか。そして今こそ目覚めるブラックニアさん。おお、これは良い定番ギミック! ええぞええぞ!


純化されてはいるが、組織の肥大に伴う矛盾や軋みの表出は判りやすく見ることができる。どうやらその不協和音はロシウの所に集う模様ですね。生体コンピュータとか言ってたが、次回予告の螺旋王みたいなのがそうなのかしら。とりあえずどんどん策謀してって欲しいと思います。


襲撃してきた謎メカは、オールCGってのもともかく「顔が無い」ので違和感あったのか。フーム、これは今までの執拗な顔デザインが生きているバラシだなあ。トロンぽいディテイルがなんか懐かしいぞ。あと、ロケット打ち上げの絵はオネアミスだよね。