のだめ/アイマス/ヒロイック

のだめカンタービレ最終話。千秋さんは(ある意味)思い出の曲を振るとともに、それまでの軌跡を思い起こしている。オケの面々は各々の思いを込めて演奏している。音楽は美しく、またその美しさは人の心とともにある。人同じからずと言えど花は常にそこにあるのだ。そして千秋さんは呟く。「終わったんだ、全部」と。…本当にそうだろうか?


てことでのだめさんを迎えに行ったらテメエで全部解決してました、というお話。ここ一斉にコケるとこね。夕陽の土手でのだめさんをぎゅうと抱きしめる千秋さんは、少しだけ対等な関係を認めたのであろうか。ザショウマストゴーオン、ここで立ち止まるワケにはいかぬ二人だ。…うんまあ、エエ切りどころではありましたね。


割と些細なことだけど、CGの手指と手描きの顔をブレンドして一緒に描いたのは今回が初めてと違うかな。今まではCG手はそれ単独で描かれてたからね。案外はまってたけど、流石に全CGののだめさん見下ろし絵はちょっと違和感あったかも。


総評。うん、上々の作品ではないですか。原作もドラマ版も知らんが、この「抜き加減」はとっかかりとして非常にありがたかった。ワタシ如き部外者としては、カッチリと構築されたジャンル作品となるとしんどいところがあるからねえ。そういうほわんとしたユルさってのは換言すれば「一般性」なのだから。


ジャンル作品と書いたけど、「ヘッポコ大学生ジャンル」という側面もありますのでね。そういう面でも敷居は低かったし、中に入ったら入ったでかなり濃厚な音楽話を聞けるし、というとこだなあ。奇も衒いもなく面白かったと思う。あとヤるときはヤるしね。良かったな峰くん。


個人的にはこのままもうちょっと、ゆるやかァに付き合ってみたかった作品でした。人気があればまたやりそうですけどね。てことで将来を楽しみにしておこう。ゆるやかァにね。


アイドルマスター XENOGLOSSIA・14話。デコちゃんがネーブラさんとの因縁を語り、よってネーブラにはダミープラグは要らないのでぃす、と言って骨折するまでの話。ラストの「実はワシ覚えててン」の絵は想像できたけど、それだけに定番的なまとまりがあってよござんした。…しかしアイドルさんたちはどいつもこいつもロリ助平野郎ばっかなのな。


上でも言うた通り、この作品は物語構造の定番というかテンプレートを非常に重視している節がある。それだけしっかり作られてるってことではあるんだけど、うーん、今回のデコちゃんの「幼少時にアイドル見たのを信じてもらえなかった」がらみのエピソードはちょいと強引なとこが多かったな。やたら揶揄する友達もどんなもんかやし、どんな広域かくれんぼやねんとも思うし。


ヒロイック・エイジ13話。過去に干渉できるノドス姐さんは案外と弱っちい。やってることは結局槍投げだけだし、そのたんびに槍を粉砕されるし、どうも予想してたような「時間をテーマとした頭脳戦」って感じじゃないなあ…と思ってたが、「二万回繰り返し戦闘」てな大風呂敷には流石に感心しました。ちょっと笑ってしまった。ワシの負け。


バカ兄者たちは未だにその権能を振るいつづけてある。あっちゃこっちゃの水面下で謀反離反の動きが発生しており、姫様はその旗印にならんとするのである。…が、他星人たちがここまで姫様を崇め奉るってのはそれはそれでキナ臭いような気はするな。ま、脚本はそういう方向には進まないと思うけど。