コードギアス/地球SOS/ケロロ

コードギアス 反逆のルルーシュ23話。ユフィの暴走をキッカケとして、事態は坂道を転げ落ちるが如く急展開を始める。ルルさんにとっては願ったり叶ったり、のはずである。そうさそのはずなのさと言い聞かせつつ、「友人として」スザクとの最後の電話をするルルさんのシーンはちょいとカッコ良かった。


ユフィさんがほぼ純粋な「負の象徴」になってしまうという展開。これは今までの積み重ねもあって鈍いヘビーさが効いていたですね。この条件下においてユフィさんを死によって退場させるというのは、まあスザクさんのモチベーションを発生させるというパーツとして重要なのもあろうが、ある種のスタッフさんの優しさと見ることもできるな。最後の最後に正気を取り戻させたのもそんな感じ。


ウッカリで引き起こした大山鳴動状態の下、ユフィ相手に「多分初恋だった」と言ってトリガーを引くルルさんはやはり女々しいねェ。そこでの言い訳や心遣いはルルさんが捨てるべきただの弱さであり、背負うべき業はそれでは無いよな。…などと言いつつオレンジさんの「おはようございました!」にヤられましたが。この台詞のチョイスは上手すぎる。


作画的には流石に気合の入りまくったロボバトルで、ぐいぐいダッシュしてくる絵とかゲンコを破壊しながらぶん殴る帝国の白いヤツの絵とか、とても気持ちよろしかったです。


んで、問題の「続きは夏でネ!」ですが。一視聴者としては、質の落っこちたダメラストを見せられるよりはありがたいとは思いますが、ま、プロの仕事としては0点の赤点ですわな。人気があるので通った無茶だとは思うが、フジ系なら普通に「じゃ止めます」になってた所だ。色々事情もあるだろうがそれは何の言い訳にもならんしね。とりあえずまた夏に会いましょう!


Project BLUE 地球SOS・最終話。前回12話って書いちゃったのは間違いです。敵の本拠地に乗り込んでってイザ対決! と思ったら、「要素X」はなし崩しに使われてしまったのでした。ラスト「何のための闘いだったんだろう」ってのは正直な感想である。…OVAジャイアントロボの展開そのまんッまやったなあ。結局何もせずに放っといたほうが遥かに被害は少なかった、という、ね。


小川博士は高らかに科学の勝利を謳いつつ、ビリーさんは宇宙船エンジニア、ペニーさんはSETI技術者としてお空の姫を思うのであった…ちう終わり方はツボ押さえててキレイだったです。あなたはそこにいますか? 


総評。アチャコチャで言われてるけど、やっぱし表現形式と表現内容が妙にズレてた作品ではありましたな。大胆かつ大雑把な展開にザックザク出る被害と死人、というパルプSFっぽいテイストは良かったものの、それをこの端整で繊細なアニメション設計でやられるとどうもその、奇形的というか異形というか、なーんかヘーンな空気感になっちゃうのよね。


これが今川鉄人とかのデザイン方向性でやられてたら…うーん、またそれはそれで色々修正が要るか。


あと、途中でちょいと展開が停滞気味だったのも気になったり。一話のムチャな猪突猛進ぶりがそのまま続けば頭上で手ェ叩いて喜んだんだけどな。まそれでも、ある種のSF的ガチャガチャ感満載の作品でして、ワタシのようなSFドロップアウト人にとってはそれだけで堪らん世界でした。どないやってん、と言われれば、楽しかったですね。ええ。


ケロロ軍曹。シーズン最終話ってんでちょいと大仕掛けのお話でした。フィギュア好きという仕込みもその強さも展開させてもらえないまま、宇宙バナナで滑って自爆してしまうゼットンもどきさんが割と哀れ。本家で言うペンシル爆弾だったのかね、あのバナナ。それ以上に噛ませ犬なガルル小隊もどうかと思いますが。矢尾一樹さんとか何回喋った?


ケロロ小隊側のVF1S顔なマクロスメカの描写は結構凝っていて、バンクでもないのにごんごん動く変形シーンは見所だった。しかし操縦方法は往年のコンシューマゲームなのね。コナミコマンドもどきとか「とくれせんたぼーび」とか。なりゃこそ、そこは連射じゃなくて「連打連打連打」とか言ってほしかったんだ〜ゼ〜。


ま、総評も何もないわな。まだまだ続きますよってにな。えーと、次からは土曜朝なのね? 忘れないようにせねば。