●新番組・夏目友人帳。ユビキタスアヤカシものですな。ヘンな能力を持つおかげでヘンな存在にいちゃもんつけられる主人公が、ヘンな小動物の助けを受けてヘンな解決をする話。クリアで清潔な、いかにも少女マンガ的な雰囲気とゆったりとしたテンポは視聴に優しい感じ。
…ただ、ゆったりしてんのはエエんだけど、主人公の人がウチに戻ってきてからの状況説明モノローグは要ったかなあ。妙なモノが見え、住まいを転々とし、曰くありげな祖母の居る地に来る…というのは、それまでの画面で全部判るのと違うか。あと、封印を解かれて脅した直後に主人公の祖母語りを始めるニャンコ先生とか、ちょいとスジの進め方に恣意的度合いが高かったか。ま、雰囲気ですかね。雰囲気。
強大な力を秘めつつ普段はヘンテコな姿の相棒、という定番キャラに井上和彦。招き猫モードの時の声聞いて「ダレだこいつ？」とか思ってしまった。芸だねえ。民芸品っぽい顔して足を見せずもてもてと歩く姿がダサかわいらしい。あと、過去回想の脇役が妙に豪華キャストなのは…次回以降のキャストを使いまわしってことだろうな。まさかこのまま使い捨てじゃないよね？
●コードギアス 反逆のルルーシュR2・14話。シャーリーの死に割と暴走気味なルルさんであり、研究員を殲滅したりVVを追い込んだりロロをボロ雑巾にしそこねたりする。んでも最終的には若本さんが持ってったヨ…という。このおっさんの大上段演技には抗いがたいものがあるなあ。…一方で回想シーンの若者若本はかなり面白かったりしたのですが。
やはり展開はアホほど早い上に、まァいろいろと伏線や展開予兆をブチこんであるので大変ですな。しかしこの狂乱具合が、その場しのぎの対症療法に近いやり方を続けてきているルルさんの「戦略」、その焦りやほころびを感じさせる要因にもなっている。OPで示唆されているとおり、スザクさん側に与しそうンなっているカレンさんが一番の楔でしょうかね。ヤンデレってるロロさんはまだ意外な役目がありそうな気がするな。何かは判らんが。
元オレンジさん専用機を駆るVVさん。このマシンは本当によいハッタリデザインで、戦闘方法といい円盤獣みたいなお姿といいかなり好きだ。でも今後もっと底抜けなメカが出てくるんだろうな。期待しておこう。
