●武装錬金最終話。嫁(斗貴子さん)と愛人(パピヨンさん)がド突きあってる所へ届く「ダンナまだ生きとるで」の報せである。月から戻るヴィクター二人、地球から迎えに上がる御一統。月と地球のド真ん中、素っ裸で抱き合うヨメとダンナのご一席でありました。
「見せたい事がありすぎて」な感じのちょーっと詰め込み展開だったかな。EDまで使っての無声マンガ演出とか、センスある処理で何とかなってはいたけれど。個人的には打ち上げシーンのアッサリ風味がなんだか残念だった。男のロマンだしね。ロマンだしね。
しかしまあ王道一直線な大団円であり、誰一人ハブにさせない幸せな脚本はとても心地よろしいではありませんか。また最後までカズキさんから屈託のなさを奪わなかった「少年マンガ的良心」も買いたいねえ。…さりとても月に残りしホムンクルス国…。続編では地球への大反乱が起こるパターンですわな(続編無いけど)。
総評。どうも舌っ足らずで急ぎ足だったり一時絵が不安定だったりと、少々荒削りな所はありながら、結局は実に真っ当な少年マンガだったと思う。聞けば原作には色々と紆余曲折あったそうだが、それを何とか切り抜けた構成には感心いたしましたです。
あと、初期から考えるとまさかこーいうヒトになるとはなあ、のパピヨンさんですね。所謂ダークヒーローとしての素質は十二分に持ちながら、どこか(主にセンスが)ワキの甘いキャラクタは魅力的であった。確かにこのキャラは人気が高かろう。真殿光昭のノビの良い芝居声が良く合っていた。
うん、作品のベタな通俗性も含めて、楽しかったです。
●銀魂49話。広瀬正志のシブギャンブラーが出てきて野郎二人と一緒にケツ見せる話。基本的にはキャバクラ回と似たような趣向の「擬似お子様お断り」パターンですな。アカゲなる福本もどきキャラが出てきたりして「あ、今回は麻雀パロでいくのかな」と思いきやそれは控え目。そのくせ広瀬つながりで「ザコとは違うのだよ」とか言ってて、そっちにはしっかり行きますのな。
麻雀でギャグってのはこの時間帯的にめんどくさいんじゃないかと思うが、その辺を逆手に取った演出が割とハマっててそれほど違和感なかった。わざわざ天和の説明を大仰にやったりして、それはそれで微妙系のギャグになってたりね。ただまあ確かに、どうしても麻雀が舞台じゃないとイカン、という感じではなかったな。
EDをそのまんま(スタッフロールの内容まで)先に持ってきて「卒業ですよ」という雰囲気を出すネタはこの作品らしい。軽いフェイクエンディングはサプライズというよりは「お、気が利いてるね」程度の味付けでしたね。…ハシラの「未定」連呼が気になりはしますが。