いろいろ

●とりあえず、いろいろ。


クイーンズブレイド 流浪の戦士・2話。舞台は一旦日本っぽいところに移ったりして、能登声の巴御前っぽい人が主役となります。逆臣を斃すためにクイーンズブレイドに勝つ! と悲愴な決意でもって海を渡るトモエさん…てことは多分、大会には負けちゃうけど思わざる別の道によってハッピーエンドとなるのだろうな。


しかし何だ、薙刀の女武芸者に妖術くのいちに傀儡天子…とまあ、道具立てがこうなってくると山田風太郎の世界だなあ。やってることは1話とあんまし変わらないのにキッチリと雰囲気が出てるってのは、ベースの部分をちゃんと固めてあるってことだろう。…巨大ガマ変化ののちベロ触手でアレヤコレヤ(実際は見えへんけど…ワシが地上波だからか?)っちう様式美もよろしい。


あと、忍軍の城攻めシーンの口切りとしての大量の火矢、という絵面からのスペクタクルも楽しかった。1話もそうだったけど、焼け落ちる城ってのは夜じゃないと映えませんしね。にしても、トンデモ飛び道具となるとやっぱしMLRSというかアスロックというか、多連装ランチャーの箱になるのねえ。おもろいからエエけど。


けいおん! 2話。ギター代を稼ぐのは辛いよ(でも裏技アリ)、というお話。音曲演奏に関してはちっとも知らんので、ベースはこんな人ドラムはあんな人、という相性とキャラのお話は普通に「へー」と面白かったりした。エエよな、自分の知らぬジャンルでのこういう話。一方の交通量調査バイトはよォ知ってるのであり、これはこれであるあるなのよねであって面白いのだけど。…季節が今で良かったな。冬は地獄ぞ、夏は煉獄ぞ。


ふむ、30分アニメ的なパッケージになってて見やすおますな。エピソードの区切りの雰囲気とか小ネタの頻度とかがいかにも4コマ原作っぽい空気感であり、これも良いフックになってると思う。…らきすたの時からの毎度ながら、もうちょっと手を抜いてもエエんと違うかな、とは思うけどね。この軽みを持った内容にこの丁寧さは、場合によってはちと負担だったりするぞ? バストアップで充分なシーンでもキッチリ全身入れて歩かせる、とかねえ。いや、画面楽しくてエエけど。


あと、ぽやぽやとした曲折の末、とりあえずギターを手にした主人公が、アンプに初接続してじゃらァんとかき鳴らしたギターの音…のシーンは、ああ確かにここがスタートなのだな、という区切り感があって良かったな。その後のヘボネタの抜き方も良。


宇宙をかける少女・15話。おそらへと帰るために敵の人員徴発マシンを利用する話。割とエエとこなしに引っ張りまわされてる沢城メガネ/内田ベンケイ組がなんか面白い。マジなのかギャグなのかイマイチ距離感のつかめない、シリアス境界例みたいな沢城さんのキャラと、話数が進むにつれ順調に外装剥ぎ取られていくベンケイさんの悲哀。多分ゆくゆくはシリアスに傾いていくのだろうけどね。とりあえず、沢城さんの「プライド」の基準はワシにもよう判らんのでベンケイさんは安心すると良い。


一方の獅子堂サイドはちい姉さんがアーマード敵キャラとしてのお披露目である。ボーダー越えて向こうへ行っちゃうのの最後の一押しをアキハさんがやる、ってのは皮肉な定番ではあるな。主人公的無神経の賜物だけれど、多分この作品も「イノセント最強主義」であろうから、その無神経ある限り主役としての強さは無くなるまい。…屈折が人を強くするが、最終的に負けちゃうから屈折キャラなのよねェ。知らんけど。


それにしても、ぽいぽい状況と舞台が変わる割には劇的感がイマイチではあるなあ。「変わる割には」じゃなくて「変わるから」だろうか。もうちょっとじっくりとした演出の方がワシは好みかもしれない、って今更な話ですな。


咲-saki-・2話。まずは一言、麻雀アニメですよねこれ? 何だこのOP。透過光の羽根とファンタジー鎧の人が戦ってますよ? と思ったら本編で早速小清水の人が羽根を出しました。…うん、ちょっとノリが判ってきたかも知れない。いちいちオーバーな画面効果で牌を打ち、そしてその技量は運を自在に操るもの。カードゲームマンガやミニ四駆マンガ、あるいはもっとご先祖的な「魔球野球マンガ」のノリですな。よし、そのつもりで見る。あとふとももとちち。エエ感じのピンク色の使い方であり、こういう微妙な色調もデジタル時代のご利益だな。


てことで、麻雀少女引き込んで「これで全国を狙えるぞ!」と策士な微笑み見せてる部長さん、がんばってくらはい。全国かあ。まあOPに出てくるようなイケメンキャラたちばっかなんだろうけど、できたら異形でヘンテコな麻雀チームとか出てきてくれるとワシ嬉しいな。大阪タコヤキ高校とか広島お好み学園とか。


よう判らんのは宮永さんの(以前の)家庭環境か。話を聞けばどうもダウナーな家族のようだが、唯一登場のお父さんは割と常識人で優しい人のようだし。麻雀雑誌でブイブイ言わせてるらしきお母さんが修羅っぽい人なのか、さて。まあいちいちキリッ! とした顔しつつプラマイゼロに持ってってる宮永さんがなんかヘンなので良し。