のだめ/アイマス/ヒロイック

のだめカンタービレ20話。千秋さんのオケは順調に走り出し、カイ・ドゥーンというショージギャグみたいな人からの視線も熱い。一方ののだめさんも、やっとこさ運命の糸を掴まんとするのであった…という。二人を繋ぐメール、「シュベルトは気難しい」だのと曲を人格化して話してんのが仲良さげっぽくてエかったな。


ええと、かなり盛りだくさんでしたねえ。詰め込んだと言うより「豊か」って感じ。軌道に乗りつつヘンな人が色々関わってくる千秋オケも良いし、紆余曲折ながらずんずん進むのだめサイドも良い。まず千秋さんですが、クールイヤミという石田彰タイプキャスティングな人が出現。ははあ、この作品にしては珍しい尖ったキャラだな…と思ったケツからモーホーギャグかよ! 外さないねえ。


んでのだめのコンテスト。完璧とは程遠い極端なデキながら、しっかり会場にファンを作ってしまう「ニン」は可笑しい。呆然状態のショパンは、ワシの如き素人でも判るような凄まじさが出ていた。…あとアレだ、演奏を始めたら周りがいきなり花畑になるってのはベタもベタな演出だけど、この作品にはそれを陳腐に見せない説得力と下準備の強さがあるんだよな。丁寧な仕事だと思います。


アイドルマスター XENOGLOSSIA・11話。アイスランドの雪原でゴー。青と白の世界はなかなか巨大アクション映えするシーナリーでして、割と期待に違わず「地面の氷を割って出現のロボ」てな怪獣的画面もあったりしてそれは良。突然の共鳴(つーかほぼ「未知の怪音波」)で皆さんぶっ倒れる中、ハルカさんだけが平気なのは「特別の存在」と「ニブいお嬢ちゃん」の双方のイメージが感じられますな。


しかし定番とは言え、また上手いこと「裸で抱きあうのだ抱き合うのだ」モードに持っていくもんだと感心しましたよ。「代謝低下の兆候」とかしっかり伏線も張ってるしね。巨と貧(ってほど貧じゃないけど)の同時登場で色々なニーズに応えます。…それよりアレだ、竹村拓池田昌子の夫婦ってすげえなあ。ちょっと怖いよなあ。


ヒロイック・エイジ10話。姫様のバカ兄弟たちとバカ貴族たちは、上っ面のみの台詞を撒き散らしつつパーティしたり演説したりと忙しいのであった。一方の姫様はエイジさんと半デート状態にて暮らしてあったが、エイジさんは「さようなら」と言い残し独り戦いに赴く。ああこの平穏な日々はもう戻ってこぬのではあるまいかベンベン。


エイジを我が物にしようとしたバカ兄さんの思惑が会議で引っくり返された過程、艦長の根回しとか政治工作とかも無しでそうなっちゃったので「なんか拍子抜けだなあ」と思いましたが…ははあ、描きたいドラマはそれじゃなかったのね。戻ってくると思われたエイジが独り無間の闘いに出てしまう、ってとこがキモだったワケか。それでも、なんかかんか小技使ってギャフン、てな流れがあっても楽しかったと思うんだけどな。


銀の人は感情をどんどんしまっちゃうことができるらしい。それが強さであり(多分物語上の真実は)弱さでもあるのだろう。てことで、ちょっと前から感情が蓄積されてきてたユティさんは完璧にデレましたな。しかしカルキノスさんは、あの特異なキャラデザにしてエエ役になってきたなあ。