絡められませんでしたの巻

●酔っ払ってコンビニ行くと余計なものを買ってしまうので困る。こないだは何故かちょっと豪華なプリンを買ってきてしまった。別に嫌いじゃないし、喰うけどね。


シタガこのプリン、上っ側に生クリームとかが載っている。いやそれ自体は構わんが、でもね、プリンって容器から空けてカラメルを上にして喰いたくねっすか? このプリンも例の如く容器の下にカラメルがある。そのまんま喰えってことだろうが、ワシはやだ。プリンの上にあって最初に喰うからカラメルなんだ。これはメーカの怠惰である。判らぬ許せぬ納得いかぬ。責任者出て来い! と言いつつそのまま喰ったら旨かったので、この項無しってことで。


●ガキの頃。ワシら孫どもがばあちゃんの家に遊びに行ったとき、婦人雑誌見ながら作ってくれたのがプリンだった。プリン自体はちゃんとできたのだが、問題はカラメル。熱の加え方が悪かったのか、型に流し込んだとたん速やかに固形化しちゃったんだよね。よって出来上がったお菓子は「上に分厚いべっこう飴の載ったプリン」であった。


死んだばあちゃんのことと言うと、いつもこの歯ごたえ満点のプリンを思い出す。それは「柔らかい中にも芯がある」というばあちゃんの人物像そのままであった、とかは別に感じたことないので、この項無しってことで。


●カラメル。caramelと綴り、キャラメルとも発音する。語源を遡ればラテン語のcalamusに行き当たり、これの意味は「管」である。そこから派生して「葦」とか「さとうきび」の意味ができ、甘味を指す言葉となる。ちなみに「ペンは剣より強し」のペンもこのcalamusである。葦ペンだね。


なるほど、人間は考える葦であるの言葉どおり、カラメル作るにもちゃんと考えねばならなかったのだなあ、とかオチをつけようと思ったが、よく考えるとちっともかかってないことに気づいたので、この項無しってことで。