ゼーガペイン/財前

ゼーガペイン22話。シマ指令の正体が敵陣営の裏切り者…さらにその不完全なクローン…であるという事実は、チームをして結束を固くする方向へと働く。そしてセレブラムたちは戦場へと向かう。背水の陣、最終決戦、総力勝負。彼らの進む道の果てに光はあるのだろうか。


毎度ながら非常にベタにして非常に上手い盛り上げであることよなあ。オールスターキャストの総力戦ってのは、やはり燃えますな。全艦隊、時を同じくして進撃開始、のシーンの時刻テロップがまた燃える。そうよ、折角テロップ出すなら何らかの「効果」を狙わなきゃな! どの作品とは言わんが、漫然と説明テロップを出されても困るのであるよ、ワシ。


その艦隊、名前は妙に凝ってるようで、ワタシが判ったのはオケアノス(世界海)とポポル・ヴフ(マヤ・キチェー神話)くらい。ドヴァールカーがドヴェルクと同じものなら、北欧の原初妖精の一。回り回って英語で「ドワーフ」になった、と言えば判るだろうか。あとのコルデュアクスとカガヤンは知らんなあ。…検索してみるとカガヤンはフィリピンの地名らしいが、そのまた元ネタもありそうな気がする。


以下、色々あるので箇条書き感想。


■シマ指令の秘密が明らかになるシーン。みんなモニタで見てんだけど、何故かいきなり劇的アングルになった! と思ったらカミナギさんがサーバ内映画館で見てた。あー、映画だからな。って何故? 
■キョウちゃんの回想。フィルタかかったりセピアになったりすることは良くあるが、回想映像を白枠で囲むことで表現するってのは珍しいかも。
■回想と言えば副会長。なんか知らんがここだけベルバラみたいな回想シーンで、前後関係は良く判らんがとにかく惚れちゃったってのは判った。
■ああ、フォセッタさんが回復してる感じだ! 良かった! AI人格の再形成には時間がかかるってことなのかな。「お天気は」って言ってくれただけでも嬉しい!
■で、問題のED。曲も上質だし特別感もあるしでいいんだけど、な、なんだあのファンシー絵は!? かわいいやんけ。…スタッフロール見たら「イラスト:井上麻里奈」とあったが…ええ! ミナトふくかいちょが描いたのか、あれ!? もう一方の「横田耕三」ってのは良く判らず。


財前丈太郎7話。いつもより更にツッコミ所が多くてちょーっと困った。特に大塚周夫ジジイの新キャラが出てきてからは、無茶と理不尽とよく判らん設定の嵐でなかなかのボリューム感。自分の居る病院を爆破する起爆装置(こんなんは序の口である)を取り出して財前に見せるジジイ。財前驚いて「それは、起爆装置!」効果音がババン! 恐怖の装置カットイン! でもレイアウトがおかしいので、装置の角のごく一部しか見えません。何がしたいねん。


まあそんなんはいつもの延長ですけどね。今回はその大塚周夫のキャラとか、また加藤精三の悪辣さとか、エンタテイメントとして面白いとこもありましてね。加藤親分、時代を超えての「これからは青年将校の時代だよ」の繰り返しは良いエピソードでした。悪い人だなあ。