ゼーガペイン/財前

ゼーガペイン18話。カミナギさんの回復は部分的である。サーバ内における彼女には感情が無い。「私、何も感じないから」。でも、アルティールの中だけでは情感たっぷりの一個人。「なんで止めたの? キ・ス! 別にいいのにー」。…あああ、この二面性が切ない切ないッ!


敵のガルズオルムはリアルな存在で、自分たちセレブラントは虚構の存在であること。こういう逆転構造はいいっすねえ。敵と戦うことにしか存在意義を見出せない。そこにある花にも触れない自分たち偽の人間。なかなか絶望的な戦況ですな。これ、どうオチをつけるんだろうなあ。


毎度ながら手足れの脚本。物語るということに非常に自覚的で、いちいちのディテイルにも不正解感が無い。実にベタにして上手いよね。今回は「虚構と現実」の対比が幾層にも仕掛けられてて感心。また色々と不穏なネタを仕込んできてて、今後が楽しみですな。シズノ先輩と生徒会長のアレコレとか。…あと、フォセッタさんの無愛想加減も気になりますなあ。


…で、なんでアリカさんがゼーガのCMしてんの?


内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎3話。インテリ武闘派ヤクザとか最後の巨悪とか、色々と油っこいキャラが出てきた。こっち側の人材も含めて、割と普通のB級社会派作品みたいになってきたな。…それがエエことなのか悪いことなのか判らんが。


とりあえず新キャラの皆さんはまた声優が濃ィい人たちばっかしなので、聞いてる分には割と楽しい。西凛太朗のヤクザ演技は流石やね。彼とシェークスピア談義するのに般若の面かぶって登場する財前さんはちょっとどうかしてるけど。…あと、色々あるんだとは思うけど、日本列島くらいちゃんと描こうよ。