IGPX/よみがえる空

●IGPX16話。どうにもモチベーションの上がらないタケシに対して、リズとエイミーの娘さん同士はどんどん強く結ばれるのでありました。おネコ様もな。


ハッキングだの慇懃無礼な言動だの、あの手この手で揺さぶりをかけてくる雪だるまチーム。どうも小悪党っぽい奴らだなあ…と思ってたら、試合中に完璧な敵行動予測をして「強さの片鱗」を見せるリーダー。…ザナックさんってェのか。確かに反射神経の良さそうな名前ではありますね! (古ゲームギャグ)


挫折して特訓して試合になって相手はその上を行って…とまあ、ちゃんと王道を行く展開ではあるんだけど、状況に対する主人公のアプローチがどうもイライラすんのはわざとかなあ。なので、リズとネコ娘に肩入れしよう。タケシさんは適当にやさぐれちゃえ。


よみがえる空6話。いきなり葬式のシーンからとはどんなツカミやねん。ひょうたん島のOP曲に乗せて語られる事故と死の風景。一歩間違えれば下品の極みだが、絵の方に徹底したリアリズムを持たせる事で独特の無常感が出ている。複数の感覚が並行する…対位法的、ってんですか? よく判りませんが。


さて、それぞれのお盆休み。帰省してまず靴下を脱ぐ内田、という描写が細かい。部屋の飾りはライトフライヤーにセントルイス魂号。ヒコウ少年でしたのねえ。がしかし、複雑な気持ちでそれを眺める内田ではあった。


一方の能登は妹と、デートだのラブホだので喧嘩であって忙しい。ここで実家の獣医看板の絵(オシツオサレツ)をカットインってのは乙ですな。…能登、案外こういうもっちゃりした女性も似合うなあ。


そして発生する一大事、F15Jがレーダーロスト。…空自のバッジがハッキングを受けた!? となると押井だがな。本郷三佐のさりげない助言、このおっさんはやっぱ大人である。初めの頃の感想で「本郷軍曹は若い頃、ミスで誰か死なせちゃったに違いない」とかヨタを言いましたが、ひょっとして前半のバードストライク事故がそれなのかな?


どうやら次回は修羅場っぽいかな。しかしどういう流れになるのか読みにくい作品は久々ですな。なまじリアルなので、定番的な予測が効きにくい。ふむ、楽しみにしてますぜ。