とうもろこしとスペアリブ

NHKの土井先生レシピにあった「とうもろこしとスペアリブの塩煮」を調理する。事前に塩を濃いめにまぶしといたスペアリブを酒と水だけで煮て、最後にとうもろこしを乗っけてちょっと蒸し煮にするだけというシンプルな料理。結果として美味しかった。ちゃんとした時間と塩加減で煮るならこんな単純なプロセスでも旨くなるんだな、という認識を得る。素材に塩をがっつりまぶして煮て、煮汁は煮こぼすという調理方法は、スペアリブという脂と骨髄ダシを無限に内包する食材ならではって気はする。

旨かったんだけど個人的な困ったとこはあって、加食不可能部分が結構な量で出るのね。とうもろこしの芯とスペアリブの骨。それぞれ後で再利用できんこともないけど、でもまあ捨てるわな。泊り仕事が多くていいタイミングでごみ出せない状況になるとしょっがないのでガラを冷凍庫で凍らせとくことになるが…庫内を圧迫するしなあ。まあその程度のイチャモンしか付けらんないってことではある。これ何とか電気鍋でアレンジできんかな。材料入れてほっとくことができれば楽でいいんだけども。

そうねえ、これとうもろこし部分を他の野菜でアレンジできんかな。塩ゆでにして合うとなるとブロッコリとかカリフラワーとかパプリカとかかしらん。

よふかしのうた・惑星のさみだれ

●よふかしのうた・2話。ヤモリさんはヴァンパイアになりたいのでナズナさんを好きになろうとしている。なんかえっちなお姉さんと同衾したり身を寄せ合ったりすることにはドギマギはするが、しかしまだ「好き」ではない。でも好きになれそうな予感はする。…吸血鬼とその吸血相手という異常な関係性の上に、お互いの不完全な未熟性が「いい感じに噛み合わない」ので、どうにもこうにも上っついた不思議な雰囲気があんのだなあ。ナズナさんの、えろい下ネタはばんばん言うし行動もするけど、精神的な親密さについてはやたらに奥手、というキャラ設定はあざとい。…あとやっぱり夜の描き方よね。この凝りに凝ったBGがぽんぽん消費されてく贅沢さは何だろうね。もったいないわあ。

惑星のさみだれ・2話。雨宮さんのちょっとした言動行動から判る礼儀正しさが面白い。相方のトカゲに対する態度からしていくらでも辛辣にはできるのだろうが、玄関で自然に靴を揃える・トイレの場所を聞くやり方など、根っから身に付いた丁寧さが隠せない。そういう描写を積み上げてんのね。だからこそ、彼の内包する鎖のようなヴィジュアルの昏さが際立つのだが。驚異的な戦闘能力を見せるさみだれ姫の評価としてまず「美しい」が出るのもなんか…ねえ。そしてその姫、大空直美が良い。関西弁で自然に、開放的な破天荒姫を演じられるってのは得難いタレント(本来の意味での)ですよね。

回転寿司のビール半額に征くの話

●回転寿司チェーンのビール半額フェアに行く。直前に炎上事案があった(フェア前にポスター掲示してて勘違いした人が要らんカネを払っちゃった)ことで知ったので、いわば炎上マーケティングに乗った形になっちゃったのがいささか気分良くはないが、まあその辺は割り切る。

こういう時「折角だから普段よりいいネタを喰うぜ」と「折角だからとことん安くあげるぜ」の2パターンが考えられるが、今回は後者でいく。まあ安ネタでも企業努力で充分おいしい(悪く言うなら庶民回転寿司にそこまでの高級ネタも求めてない)からね。んでリザルトは13皿とビール3杯、ネタは全て120円以下のもので、計2200円前後。なるほど安い、レシート見て「おっ」つっちゃった。でもよくよく考えるとこれ、ビールが普段の価格でも3000円ちょぼちょぼで済んでたんだな。徹底して安ネタで攻めると流石にそうなるってことか。…あまりいい客じゃあないねこれ。まいいや、満足したし。

それにしても13皿でオッケーになる程度には衰えたな…。普通のでぶちんで大食い系ではないとはいえ、最盛期なら20皿近くは行ってたんだけども。トシねえ。

ユーレイデコ/異世界おじさん

●ユーレイデコ・2話。ベリーとハックの対立者は複数、怪人ゼロというなぞのひとと公安と。制圧部隊を軽くいなすハックのハック能力は高いが、彼がそのようになった背景は…まあハッカーだし「そういうもん」でもおかしかないけどね。ベリーの両親の職場描写が思いのほかガチ目の管理社会/検閲社会ネタで、情報省のソレだなあ。AR技術が義務であるという描写を含めて割とディストピアっぽいにおいもする。あと大塚明夫のゼロさんはあれ、多分実体のない誰かの創作アバターだろうねえ。

異世界おじさん・2話。RPGのおつかいイベントキャラみたいな氷属性精霊・メイベル、タカフミさんの割と都合のよい幼馴染メガネ巨乳・フジミヤ登場。メイベルさんははかない美少女にして引っこもりサイコーキャラということで悠木碧がほぼタイプキャスティング。フジミヤさんのみかこしもいい感じのアクティブさと恋愛暴走加減でよろしい。この人も結構危ういキャラしてんな! …冒頭のサタマガ話見てふとサムシング吉松検索したらバリバリの現役で嬉しくなった。ここの「(ガーヒーが)197位!? はァ!!??」の子安さん演技がよろしい。あと当時共演してたゲンドウのモノマネするとことか。

異世界おじさん・惑星のさみだれ・よふかしのうた

●新番組・異世界おじさん。西暦2000年のゲーオタシーンに取り残されたまま現代(2017年)に蘇ったおじさん。17年をファンタジィ世界で無双するもいろいろと勘違いしたりする、そのギャップが細目となる。殊にセガネタに偏重してんのが見どころというかカラーだわな。魔法の決定/キャンセル音がいちいちサターンのだったり、タイアップしっかりやってんなあとか感心する。…セブンフォースってエイリアンソルジャーの方か。俺エリソルは見たことしかないからてっきりガンスターヒーローズの方かと思った。まいいや。とまれ、このユルい感じで1クール分ちゃんと進むなら面白そう。見てみましょう。あと子安と福山によるちょいオフビート気味な掛け合いも良い。演技力出るねえ。

●新番組・惑星のさみだれ。全体に流れる軽妙さと落ち着きのバランス、主人公・相棒・ヒロイン(?)それぞれの一筋縄ではいかない重層的なキャラクタ、そしてあまりに即物的かつ圧倒的な「危機」のビジュアルなど、通り一遍の作品とは手触りからして違いまっせという第1話ではある。初回のザコである「泥人形」、ワケ判んないデザインもいいけど目の前にいきなり迫ってくる異形な動きの演出が良かった。あと姫にして魔王かつヒロインっぽいさみだれさんね。人当たりのソフトなカンサイお嬢さんというファーストコンタクトから、妙に覚悟のキマった精神の発露を経て「お前がラスボス違うんか!?」という無法な発言含めてなかなかのカリスマがある。雨宮さんが覚えず拝跪するのも判るわなあ。…てことで、ちょっとバジェットが少なそうではあるもののとりあえず面白そう。この先絶対キッツイ展開になるのは目に見えてるけどさ。

●新番組・よふかしのうた。録画してたのを今見る。日常としての昼と峻別さるべき非日常の主役である「夜」の描き方が周到かつ上手い。冴え切った星月夜も人工的な都市の灯りも、その絵面だけで場を持たせる程度の配慮がある。そしてその非日常な夜の演出を踏まえた上で、Bパートの冒頭蛍光灯照明下での日常ギャップもいい。主人公二人、人の少年と吸血鬼のお姉さんの「お互いに無いもの」を感じさせるキャラ設定もよろしい。…感想は書かないけど見るつもりというカテゴリだけど、他の視聴作品の脱落具合によっては変更もアリってことで。それにしてもコトヤマの人、一発当てたら自分の趣味嗜好にベタノリな作品で…みたいな邪推しちゃうけど、その上でちゃんとアニメ化までされちゃったらこちとら文句も言えんわなあ。

カプレーゼってどこで知ったんだろう俺

●カプレーゼ喰いたくなった。つっても我が知識は「なんかジョジョに出てきたな」ってのがまず最初で、実際に喰ったことどころかホンマモンを見たことあるとかすら怪しい。よって何故急に喰いたくなったのかはよく判らない。検索すると割と単純なサラダでありすぐ作れそう。早速市販のトマトとモッツァレラを買ってきて、切って並べてオリーブオイルと塩胡椒とバジルかけて喰う。感想は…うん。そうねえ。トニオさんとこでチーズだけ喰った億泰にちょっとだけ輪をかけた程度の旨さ。いや十分旨いなと思いつつ喰ったが、トマトとチーズ一緒に喰ってもあそこまでの大感動にはならなかった。…まあ当たり前ではある。材料も別に新鮮でも高級でもないしねえ。とりあえずは満足した。

あとでもっぺん作り、今度は加えて市販のバジルソース買ってきてかけて喰ったらなかなか美味い。ははあ、トマトもモッツァレラも味が薄いからちょい塩っけ強めの方が旨いのかもな。などと思ってたらなんかCMで焼きカプレーゼみたいなのやってて、これはこれで旨そうなので三度目の挑戦。製法は今までと一緒、ウチにはオーブン系が無いのでフライパンで焼く。オーブンと違ってトマトから結構水分が出るが、適当に飛ばして皿に盛っていただく。…あ、これ旨い。個人的には温かく仕上げた方がトマトの旨味がよく伝わってくるな。こっちの方が邪道だろうけど、まあいいや。次からこれでいこう。

ユーレイデコ

●新番組・ユーレイデコ。これは…拡張現実(AR)が社会の根幹にあり、いいねがほぼ通貨となってる世界か。表現形式は確かに湯浅政明のフレーバーが濃厚、話の一種の「しゃらくささ」はこれまた確かに佐藤大だなあ。舞台がトムソーヤ島、主人公二人がハックとベリィ。なるほどね。電脳悪ガキとしてのハックさん、見られることを嫌い見ることに優越を覚え、そして頑なに目を見せない…ってキャラづくりか。視覚偏重であるこの世界設定もあり、見ることってのがなんか話のベースにありそうな気がするが気のせいかもしれない。

佐藤大の理屈気味でで青少年っぽい話運びは相変わらずだけど、湯浅的なエモい(ラブい、か)絵作りとの親和性は意外といいかも。しかしその湯浅/サイエンスSARUの作品としては作画のエキセントリックさが少々控え目なのが惜しいな。この道具立てにしては判りやすいが、そのバーターとしてちょっとツカミが弱い筋立てもそう。バジェットとの折り合いもありましょうけれどね。個人的には共同脚本にあるうえのきみこ、是非ともトンチキな話をぶちまけて欲しいと願う。…てことで、うーんどうだろ。今んとこはまだハジケ前って感じだろうかなあ。今後に期待してみよう。