ヘルク

●ヘルク・11話。帝国への道程に立ち塞がる滅びの都市と「闇の戦士」。ヘルクとアンのコンビでさえ手こずる強さだが、吟遊詩人の人から教わった歌がキーアイテム扱いでありそれが道を開く…。戦士と吟遊詩人と滅びた都市の因縁はベタネタだけど、その悲劇の背景にある「闇」なるものはどうにも胡散臭い。辺境の蛮族王を暴走させ、平和な国に破滅をもたらした強大な力は、ヘルクに付きまとう陰のような雰囲気と同一のもの…なんだろうな多分。

無敵じみた闇の戦士相手に戦うヘルクに垣間見える「危険性」もそれなのかどうか。アンちゃんと魔族の仲間たちにとって、ヘルクの強さはいつまで恩恵たりうるのかってのは確かに話の美味しいギミックではあるわな。まー何となくこういうシチュなら、ヘルク一人が重すぎる悲哀を引き受けるってのがセオリーな気はする。なりゃこその無私の陽性さだろうしねえ。