鬼灯の冷徹/キルラキル

鬼灯の冷徹・5話。前半は再登場のハクタク兄さんと鬼灯さんの対立話、そして牛頭馬頭登場。後半は地獄大運動会の悲惨な状況について。前半のハクタクさんは基本的に鬼灯さんのライバル、対立キャラとして設定されてるけど…鬼灯さんに比べると(実際のことはさておき)物語上の強キャラ成分がちょっと足りない感じがしちゃうのがちとかわいそうよね。最終的にはお二人とも似たもの同士よねえってオチにはなるが、そこに至るまでは割と鬼灯さんにやられっぱなしですもんね。ま、これは鬼灯さんが強キャラっぽすぎるってだけでもありますが。

後半は地獄運動会。精神的に追いつめて鍛え上げるとか言うてますけど、肉体的なダメージの方も大概やないすかねこれ。地獄のこっちゃし死んだりはせえへんやろけど、たまりませんよなあ。これで予行演習ですもんなあ。…これを企画している鬼灯さんはドSと言うべきか否か。どうも他者を追い込んで気持ちよくなってるワケでもなく、これが彼の普通な感性なんだろうから、サディストというのともちと違うような気はします。そんなんヤられる方にとってはどうでもええこっちゃろけどね。

牛頭と馬頭のケモ巨女コンビがなかなかのインパクトだったけど…えええ、牛頭が山田栄子に馬頭が島本須美!? 判んなかったよ! 島本さんはまだちょいちょいアニメに出てる印象もあるけど、山田栄子さんかあ…! ひっさびさと違うかこれ。検索したらお二人、同い年なのね。赤毛のアンの最終選考コンビか…うん、まあ、その、お元気そうでよし!

キルラキル・17話。ラギョウスタジアムにおける大文化体育祭。それはこの本能字実験都市の最終目的、全ての者を生命戦維の生贄とするための最終儀式である。ここまで大きくなってしまった自分の「ケンカ」にケリを付けるため、何だかんだでその場に行くことになってしまった満艦飾一家を救うため、リューコちゃんはスタジアムにカチコミをかけるのだが…おおお、ここでこのタイミングでサツキ様はラギョウ様に反旗を翻すのか! いやお膳立ては最高だけど、いやはや全く話が早いのはキルラキルのエエトコではありますなあ。

てことで親殺し、というよりこれは神殺しの状況に一気になだれこんだサツキ様とその状況である。まあ生命戦維の親玉(代弁者)であるラギョウ様のこっちゃし、この程度では死んだりせえへんやろなと思ったら案の定予告ではピンピンしてましたけど。それにしてもこのインパクトある引っ張り方はやっぱ上手い。このクライマックスがあれば、中盤で穏やかに自らのケンカを振り返ったりしてたリューコちゃんのシーンもちゃんとしたタメとして機能することになる。つーかそんなマジシーンでもいちいち服が脱げ、股間が光るミキスギ先生をどうしたものか。どうもしないことにしよう。

相変わらず独自のノリで場を持ってゆくマコちゃんがよろしいな。前回からの緊張感のある対立シーンを(鮮血の天然とともに)アッサリ無効化するという、彼女のワケわかんなさがありがたいことで。子が子なら親も親ってことで、ガマ先輩に堂々と詰め寄って娘たちの安否を問う(ついでにメシのことも問う)満艦飾一家のワケわかんない強かさもよし。あとサツキ様ご一統の決戦前夜シーンはあれ、水杯ですよね。ワシのイメージとしては今生の別れなんだけど、検索すると必勝を期すという意味もあるようだ。いずれにしてもここが天王山、正念場であるってな意識は間違いなさそう…ってまだ17話なんだけどねえ。