水星の魔女

●水星の魔女・14話。クワイエット・ゼロなるものを推し進めたいプロスペラ。超越的なリンクシステムってことで、具体的には戦闘中に敵MSの制御系も上書きするというのが今んとこの表出状況、それは今まで呈示されてきた能力の延長線上ではあるが、それだけではないのだろう。エアリアルの中身がスレッタの姉…プロローグのエリクトであることが公式に示されましたな。彼女(たち)が真に幸せになるのがお母んの目標…さてねえ。

生徒たちにあっては、デュエルにかこつけて大暴れするテロ娘二人組を陽動としてゼネリCEOを押さえました、ってとこまで。大状況としてはそれが一番影響の大きいイベントだが、物語的にはその戦闘において、突っ走って暴走して結局「ガンダムに殺され」てしまったソフィさんがメインだろうね。失うものが何もない若者が大人とシステムに利用されてどうにもしょうがなくなっちゃうってのは、リアル世界の問題を匂わせてるんだろうか。んでスレッタさんは未だに母とエアリアルの影響から逃れられていない。この辺揺るがされるとスレッタさん自身のアイデンティティに関わってくるだろうし、それはミオリネさんがなんとかせんといかんのだろうな。

しかしどいつもこいつもキャラが立ってて、そうねえ、ちょっと立ちすぎなんじゃないかって気もする。大衆演劇的なアプローチでありこの作品には合ってるけど、おっさんにはちょっと疲れるとこでもある。普通の会話も行動もするけどどっかおかしくてやることは狂気に至るような、トミノっぽいキャラもそれはそれで…とは思います。