ハコヅメ/平家物語/ルパン三世

●ハコヅメ・3話。後半の警察による検死エピソード、寝たきりでお亡くなりの体の描写が良かった。過剰でもなくオミットするでもなく、老いてみぞおちの窪んだとことかをきちっと描く辺りね。新キャラ、まず対人魅了能力ひとつで刑事課を切り進む源モジャ部長登場。刑事課にあって武力ではないキャラがメインに座るのがこの作品のカラーではある。んで副部長に何故かケンドーコバヤシ。ドラマでもせいじだったし、芸人枠とかそういうことなのか。てェか流石に経験値積んでるだけあって上手いなあ。言われるまで気付かなかった。

平家物語・2話。当時その世の二大ハゲに翻弄される情勢、その奔流はもう少し先。…玄田哲章千葉繁だしなあ。そりゃ喰わせもん同志だわなあ。その中に合ってなまじっか見えてしまうお人だけに、びわの悩みと頼りなさはいかばかり。また今度という、先へのポジティブな表現が次々となくなってゆく不安感は結構なものですな。出家した祇王んとこに同じくやってくる仏御膳の絵、髪を落としてもキッチリ判るデザインがとてもいい。あと祇王と時子が両方井上喜久子なの、なんかいろいろ思わせるキャスティングやね。いいけど。

ルパン三世・14話。ルパンの「母親」トモエとは幼少時の教育係の女性、今回の来襲者であるエルヴィラ/メルセデスはその教え子の一人。家内制手工業みたいなルパンの手業と、装輪装甲車ドカ盛りでぶん殴ってくるメルセデス一味の対比が判りやすくてよろしい。過去の経歴に謎を探るルパンだが、トモエの言う「トリックは何重にも仕掛けよ、目の前の誰も信じるな」という文言を当てはめるなら…まあ、次元たちの誰かが既にトモエからの使命なり依頼を受けているというギミックもありえるが、その辺の可能性は最後まで可能性にとどめておくべきかな。一番怪しいのは花屋のマティアさんでしょうけどね。さて。