発酵バターと小市民の私

●前の記事で冷蔵庫の隅に発酵バターがあったと言ったけど、普段そんなもん買わないのになんで持ってたんだろうとちょっと考えて、思い出した。これ、いろいろ買い物したときのついでに買ったから忘れてたんだ。

…近所のスーパーで煮物の為の材料と、切れてた調味料諸々と、あと生活貧ちょっと買った際にふと見ると発酵バターの見切り品を売っていたのよね。ブランドはエシレ。わざわざバタ買うのに「発酵」なんてチョイスしたことなんかなく、喰ったことあるのはむかし上司に連れてってもらった高値そうなお店で、そういや料理の名前に書いてあったなとか、あるいはせいぜい「発酵バター味」のスナックとかその程度。でもなんかこう、気になって買ってきてしまった。見切り品というラベルに弱いのはある種の心の弱さでもあるのかもしれぬ。あるいは単に生活水準が低い。んでまあ、買ってきた食材をそのままどさどさ冷蔵庫に入れて、それっきり忘れてたのだ。

ステーキに乗せる前に、ちょっと行儀悪いながら端っこを少し削って直接喰ってみたが…ああ、うん、こりゃ確かに濃いわ。考えてみれば発酵バターに正面から向かい合う…つまり「これがその味だぞ」と思いつつ喰ったことはこれが初めてだったかもしれない。こんなにおいしいのなら普段からもっと使ってればよかったと思ったが、値段考えて思いなおした。あのあと何回か使ってもうあと少ししかないけど、次に買うのは…多分また見切り品見たときくらいだろうなあ。ま、焼いた肉に乗っけるくらいしかしてないんですけどね。