リヴィジョンズ/コトブキ/モブサイコ

●リヴィジョンズ・4話。ミロさんとこのアーヴもその敵のリヴィジョンも、この状況の主導権を取ろうと暗躍している。その先っちょ部分としての主人公たちと区長側、といったところ。それにしても敵味方ともに「語られていない部分」があり、つまりはミロさん(過去)の言うところの「全てを疑え」ということになるのだろう。あの怪物が「シビリアン」、市民っちう名前の段階でいろいろとねえ。…ってな状況で、大塚芳忠田村ゆかりのクソあざといキャラをぶっ込んでくる辺りが人喰った作品やなあ。あと、外患援助罪を適用されるとヘタすると死刑ですよ区長さんに署長さん。そして相変わらず、大介さんはいちいちイキリキモい。最後のモノローグですら半笑いなのはもう、どうしようもないな!

●荒野のコトブキ飛行隊・4話。エリヰト興行んとこに乗り込んでく途中、好き勝手に飛び回ってるシーンがいい。青い空に吸い込まれてくように上昇してゆく好き勝手さが、こういうレシプロヒコーキ乗りのろまんちっくさではあろうなと思う。敵陣に突っ込んでく辺りはもうお手本みたいな渓谷ミッションで、エスコンでも何でもいいけどお約束っぽさがすごく楽しい。分捕った雷電のエンジン音もいいねえ…あれは過給器の音かしら。あと今回は隊のおねーさんであるザラさんメインの話で、何かにつけて「昔ちょっとね」でこなしてしまうスーパーウーマンぶりがよろしいんだけど、あの踊り子ダンスもアレですかね、水島監督おん自らの振り付けでしょうかね。すごくあんこう踊りっぽかったんですが。

モブサイコ100・5話。精神世界にて元霊能者現悪霊の最上さんと戦うモブさんの巻。前半のとことんキッツイいじめ幻視シーンを踏まえて「この世界はこんなもんだ、だからお前もひとを呪え」と言う最上に対し「自分はこうならなかった…つまりそんなけ人は一人じゃ生きられない、人は変われるんだ」という解釈に向かうモブさんは本当に根がいい人なんだろう。結局最上は一時退場の扱いになったけど、この先一番めんどくさいタイミングで再登場すんだろうなあって雰囲気はとてもありますねえ。

あと今回はまあとんでもない作画回。確かにこの作品は毎度々々作画に結構なリソース振ってるんだけど、それにしても大概じゃない。後半のカタルシス溢れるエフェクト祭もそうだけど、要所でのキャラの芝居やクセのある動かし方など、多方面に見所があってちと胃もたれするくらい。原画陣の田中宏紀や宮沢康紀も目を引くけど、今回コンテ・演出・作監の伍柏諭がやっぱキモだろうなあ。検索したらどうも話題のアニメータさんのようで、以前の仕事もこりゃ確かに大概だ。…いや実際、何をしてこの作品にここまでの作画パワーを集積せしめてんだろうね。楽しいからいいけどさ。