甘々と稲妻/モブサイコ

甘々と稲妻・2話。小鳥さんは「これからも一緒にご飯を食べてもらえませんか」と提案するが、先生としてはなかなかそういうワケにもいかんよなあ、と思う。しかしつむぎさんの喜びようも大概だし、先輩の先生に相談してアドバイスも頂いたので、とりあえず小鳥さんのお母さんに話しを通して…と思ったらすっぽかされた。しょうがないので豚汁作って喰いました…というお話。

一応は優しい世界で丸く収まってんだけど、父子家庭としての食事事情とかことりさんの包丁に対するトラウマとか、そこここに軽く片付けるにはしんどそうな露頭が見え隠れしている。…やろうと思えばこっからいくらでもツラい話にも持ってけそうだけど、どうだろうねえ。多分そういう方向には行かないとは思うけれど…。

公平先生が今までやってこなかった「料理」に、娘のつむぎさんのためになんとか立ち向かっているシーンがすごくいい。ちょい崩れて焦げもある目玉焼きとオープンサンド、こんなもんでもつむぎさんにとってはうれしいものだ、ってのがよく判る。「素材の味がする」…だろうねえ。あと冒頭、先生を説得しようと小鳥つむぎの二人シンクロで「かわいい顔」してるとこも良かった。ああいうあざとさと無垢さのダブル攻撃に割と弱いンだよワシ。

●新番組・モブサイコ100。ネットマンガ家ONE氏のアニメ化2作品目。いいように言えばあの興奮をもう一度であり、ヤな言い方するなら早いとこ二匹目のドジョウを捕まえんとならん、である。そんな意味でもマッドハウスワンパンマン」の縮小再生産ではほぼ意味がなく、ボンズとしても結構ハードルの高い企画ではあるのだが…うん、少なくともこの第1話を見る分には充分に視聴側の期待には答えているのではなかろうか。

強大な超能力を持つが性格は至ってモブっぽいという「イノセント至上主義」の権化みたいな主人公と、口とノリだけで状況を渡り歩く胡散臭ェ師匠コンビによる超常現象バディモノ。ストーリィ的には奇を衒ったところはなく、割とサクサク話が進むので見てる分にはかなりストレスが少ない。

目を引くのはその作画。アバンからしてこれどうしたんだってレベルの作画アニメ状態で、そっから1話の間ずっと筆の走りが落ちることがない。ワンパンマンは間に村田雄介という手練れのフィルタが一枚噛んでたのだが、本作にはそういうフィルタが無い…いや違うな。そのフィルタに当たるのがキャラデザにして第1話作監亀田祥倫ですな。この人はアニメのワンパンマンにも結構深く関わってるんだけど、ワシのイメージではスペース・ダンディで好き勝手やらかしてたお人って方が先に立つんだよね。この人のザックリとしてちょい荒っぽいノリが、原作ONE氏のテイストをアニメとして生かすのに非常に重要な働きをしている。

まあぶっちゃけ、1話の絵的な面白さって亀田作画のセンスに拠るとこが大きかったと思うん。今後心配なのはその点ではある。何度も比べて申しわけないが、ワンパンマンは作画という点では最終話までかなりのレベルをキープしていたワケですしね。その辺も含め、この先どーなんのか見てってみたいなと思います。

あーそうだ、演技的には師匠の霊幻やってる櫻井さんがすっげえ良かった。おそ松とかコイツとか、定期的にこういうキャラをやって欲しいとこですねえ…陰謀悪役キャラだけじゃなくてね。てことで、視聴続けてみます。