甘々と稲妻/モブサイコ

●なんか知らんアニメ二本とも録画できてないんですけど…。多分オリムピク編成のせいだと思うが、公式ページにそれらしい告知が無いように見えるのは何故か。しょうがないのでとりあえずアレコレして補完する。

甘々と稲妻・6話。今回はギョーザパーティーであり、あとパーティーのメンツが増える話であり、そういうパーティー。今までもちょいちょい出てた戸松声のしのぶさんと、こないだ電撃的に登場した誘拐魔っぽい八木ちゃんが加わる。どんなことになるやらと思えばこの二人、今までの三名と比べると圧倒的に「料理できる組」なのでありました。頼りになるねえ。

しかしだからこそ、小鳥さんはこの空間が変わってゆくのではなかろうかとモヤモヤしたものを抱えている。それにちゃんと気付いてフォローをかけるしのぶさんのできた人ぶりはどうだろう。彼女のラフながら人情っぽい家庭の描写をはさむことで、細やかな気付きに説得力を持たせてるのが自然でよろし。…ちょっと面白かったのは「雨」の扱いで、フツーならかなり強めのマイナス感情を表す心象風景だったりするのだが、この作品の場合は小鳥さんの「扱いかねてるちょっとしたモヤモヤ」が雨なのである。うん、まあ日常ってそんなもんだよね。日が差してきた辺りの暖かさも含めてね。

しかしみんなでギョーザ会、ってので皮から作るってのは本格だよなあ。いや実際やればできるのかも知れんけど、まず皮は買ってくるってのが頭にありますもの。できない組はそこら辺あんま経験ないだろうし、できる組は皮くらい作るほどの人だろうから…うん、真ん中のフツーの人が居ないんだこれ。偏ったパーティだな!

モブサイコ100・5話。モブとテルのバトル、その決着。バトルってったってモブさんはちっともその気にならないまま、テルさんはそのイライラを暴れさせ続けるという図式となる。実はモブの方もその内なる感情を溜め込み続けているのだが(エクボが消え去ったことでそのパラメータが微動だにしなかったのは…うん…そうだね)、彼が戦いに能力を使おうとしない理由と大きな関わりもあったりする。結局双方の鬱屈は噴出し、なんか知らん絵的に壮大なことになりやしたよ、という話。

極限まで感情が高ぶった状態での攻撃が「相手の首を自分の手で締め上げる」という、その辺の生っぽさにちょっと感心する。細かいギャグや何やで、身体性というものを外さない演出されてるのは多分意図的なんだろうな。あとモブさん、悲しみの感情が100オーバーでも変身しちゃうのか。とにかく何の感情でも溢れ切ってしまうと変異するのだとすると、そのうち喜びとかそういうプラスな感情での変身とかもあったりするのかしらね。

お二人のバトルは今回も見所多く、とても作画アニメしててよろしい。藤沢研一絵コンテ演出作画と一人上手回ですな。壁ぶち破っての超能力合戦は、案外この手の古典である大友…っつーか童夢に忠実で興味深い。あのおっさん一人でテンプレ作り上げちゃったんだよなあ、考えてみりゃ。