ジョジョ/ガンダムUC

ジョジョの奇妙な冒険・4話。虹村兄弟との決着、そして次の状況へ向けてのブリッジ話。どちらかというと動きも少ないつなぎ話だからだろう、作画も控え目気味ではあるがまあそれはそれ。しかしこうして繋がった状態で見ると、虹村兄さんはなかなか性急なキャラではあったなあ。極悪な攻撃してヤられて種明かしして愁嘆場盛り上げて電線で死ぬ、これが多分1時間もしない間の出来事ですもんね。連載で見てる分にはそれほどでもなかった…いやどうだろ、こんなもんだったか? まあいいか。

そして音石明、レッドホットチリペッパーの顔見世。電気スタンドさんですな。神出鬼没で能力自体も高い厄介な敵であり、実際こっからしばらくはこのハトポッポさんの影がちらつく展開となるワケだ。自信過剰で人を喰ったようなキャラに森久保声はよく似合うねえ。カッコいいよ。あと虹村父の楠見尚己、言葉らしい言葉は回想シーンでちょろっとだけでほぼ全編にわたってうーうーうなり声上げてるだけ、というなかなかキッツイ演技を押し通しておられる。こういうのこそ難しいよねえ。多分。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・5話。ネェル・アーガマ地球連邦軍に囚われのオードリィ…その正体ミネバ様と、ラプラスの箱を開ける鍵としてのユニコーンガンダム。ジオンの残党とシャアっぽい人、フロンタルさんは覚えずその両者が在ることを知る。政治的交渉の後は軍事的交渉、結局ユニコーンとバナージはフロンタルの手に落ちることになるが…というね。冒頭の彼我の交渉シーンが実に「オトナ」っぽい、その世界で通じるある種のコードを双方で共有している感じが面白い。んでそれをパーにしちゃう「子供」のバナージさんね。高木渉のビスト弟さんもそれに干渉してくる邪魔分子ではあるが、こっちはあくまでオトナの立場ではあるもんな。

戦闘シーンは例の如く見ごたえあり。何をどうやってもロボアニメの真髄はロボバトルだよなー、という視聴者側の欲望をちゃんと満たしてくれる。ユニコーンの、というより今回はユニコーンビームライフルの強さが端的に表現されているのがよし。やってんのはフロンタルの隠れている岩塊を吹っ飛ばす、かすっただけで敵MSを爆発させるといった程度なんだけど、それまでの戦闘シーンが適正に描かれてることで「おお、こいつはここまでやりよんのか」ってな感想が出てくんねやな。

フロンタルさんはいちいちシャアの台詞を口走るヘンなおっさんであるが、どうもこれは…なんだろうね。物語の人物としてあえて意図的にやっているってことなんかなあ。本人だったら過去言うた口癖でもない言葉を、無意識にまた言うたりはせんだろうし。あるいはそういう予想も含めての擾乱ネタかもしれんけど。