ジョジョ

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・37話。ホル・ホースとボインゴの後編。どっちもキャラの立ったお人ながらどうもギャグ寄りの立ち位置を有しておられるので、そらまあどうしてもマジなエピソードにはなりにくいってもんである。配管工とおばあちゃんの辺りなんかはホルホルさんのツッコミ含め、なんかもう吉本新喜劇のようなベッタベタ演劇になっちゃってましたな。マンガアニメ演劇どれでも、こういうの描いてんのって楽しそうな気がする。前向きに生きていこうとするボインゴがやっぱりツブされる、という前回からの天丼ネタでシメ。様式美様式美。

いやあそれにしても、ベロで背後のホルホースを示そうとするポルナレフさんは絵として動くとすげえキモいな! 何だろうねあの別生物みたいな自在ベロ。ポルナレフさんは、ご本人としては不服ではあろうが、こういうヨゴレっぽいギャグが似合うことである。それだけ作者が動かしやすいってこってすけどね。あとこの直後の暴走トラック、ここだけまた妙に迫力のある作画になってて「やっぱリソースの振り分けにセンスあるなあ」と思った。前回もハナの穴突っ込みのトコがやたら気合入ってたもんねえ。

原作見てたときにはなんとも思わなかったけれど、この話ってボインゴのスタンドとしてはちょっとイレギュラーなんだね。それまでは何がどうあってもコミック上の描写と現実がベッタリと合致してたんだけど、今回の事案は「12時からズレる」というアクシデントのまま進んでいる。あいや待て、コミック上の12時描写はただの絵だけだったから、アレはホルホルさんの腕時計を示してたと見れば問題ないのか。…演出や雰囲気から何となく「12時からズレたから別の結末になった」みたいに認識してたけど、その辺関係なしに見ても整合性はあるか。ま、ジョジョのこの辺りであまり細かく考えてもしゃーないだろうけどね。