●ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・44話。VSヴァニラ・アイス、その決着とその他ちょろちょろ。圧倒的な強さを持つヴァニラさんに対し、アヴドゥルとイギー2人という大きな犠牲を払ってやっと勝ち抜いたポルナレフさんである。自身もかなり傷ついてはいるが、まァジョジョ世界では怪我や傷なんてのはあんまり重視されない要素っすからね。ともあれ、覚悟が決まって友との別れを経たポルナレフさんにとっては怪我なんぞものの数ではない…ってとこでしょうか。
実際この辺、ヴァニラさんを倒した前後辺りのポルナレフの渋さったらないもんだよねえ。「のろいぜヴァニラ・アイス」とか「地獄でやってろ」とか、いちいち台詞がビシッとはまる。またこのアニメバージョンで盛り足されたイギーとの関係性が、この別れのシーンで大いに生かされてんのも周到な構成だわね。日本でのスージーQたちの様子、ヌケサクと戯れている承太郎たちのギャグをクッションとして最後もポルナレフでシメる、という…うーん、この辺はポルさん主役のターンって感じやな。
にしてもヌケサクさんってのは割と不思議なキャラでして、役割としては「中に居たのはおれだったァー」というシーンの為の人でしかないんだけど、その割にミョーにキャラが立ってんだよな。この辺のおかしなキャラ造形は荒木先生の独壇場ではある。ザマ見ろアンドスカッと爽やかの笑いが出てしょうがねェぜ、なんて台詞なかなか凡人ではヒネリ出せんよなあ。