くしゃみせんせい

●スーパーのレジのお姉さんがどうやら風邪を引いているらしい。それはいいのだが、このお姉さんのくしゃみが何というか、独特なのでどうも目を引くのである。いやある意味独特ではない…つまりその、かなり文字に正確に「へっくしょーん!」と仰るのだ。くしゃみの文字面としては独特どころか非常に普遍的なものなのだが、実際に言葉として耳にしてみなはれ。これってその、オッサン臭い、やかましいなどと言う表現とはちと異なる、曰く言い難い感情が沸いて出てくるよ。…トシも若くてちんまりしたお嬢さんが「へっくしょーん!」っすからね。

多分彼女の過ごしてきた環境では、そのくしゃみについて特段の感想も出てこないようなものだったのだろう。じゃないとなんかかんか言われてるよね。そうねえ、ご家族みんなそんな感じのくしゃみをされるような家庭だったのではなかろうか。一家まとめて風邪引いたときはすごかっただろな。そういや以前の職場では、見た目おっさんのくせして「くちん」ってなかいらしいくしゃみされるお人が居りましたっけ。あの人は多分ガキの頃にお母んあたりにやいのやいの言われたんやろなあ。

ちなみにワシは割とくしゃみには自信がある。ウソのくしゃみは名人級だと自負しているし、またマジくしゃみでもそこそこ好きな文字列にて実施できる訓練も積んである。「ハラショー!」だろうが「しゃっくり!」だろうが「くしゃみ違う!」だろうがお手の物だ。でも一切役に立たないので特に披露することも無く今に至る。うん、どうでもいいっすね。ではまた。