夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。土手道を降りた木陰のところにある真円に近い小さな池とか、映画の中の人物がこっちに語りかけてくる「ドッキリ」とか、お祭りの簡易屋台に並び板状の食物を買っている集団とか、断片的なビジュアルは残っているが全体的なスジは忘れてしまった。その中で面白かったディテイルがあるマンガの登場人物、それについて自分の横の人がぐだぐだと言っているシーン。キャラ名は魔布玲太(マブ・レイタ)、主人公ではなくて状況をかき回すサブキャラらしい。シルバーに近い白髪、襟足も前髪ももみ上げも長い昔風の髪形、薄い色の瞳、鋭い視線と表情、でもデブ。横の人はこのキャラが好きだけど扱いと展開に不満があるようで、初期の頃はライヴァルとして主人公に立ちはだかる悪役でかっこよかったのに、後半になると何故か評論家みたいな「思想を垂れ流すだけの人」になってしまう、と。横の人の表現では「エビの尻尾がねっとりと絡みつくような」嫌なキャラになったそうだ。マンガの絵柄は、基本は野望の王国のような昔の劇画っぽい濃い絵なんだけど、時々相原コージのような白抜けた画風になったりする。これは単に自分の無意識が「サルまん」の印象をそのまま持ってきただけだろう。