イコライザー

●録画しといた「イコライザー」を観了。デンゼル・ワシントンが元凄腕エージェントで今はホムセンの警備員やっててたまたま知り合ったムリに不良メイクしてるクロエ・モレッツのロリ娼婦さんの仇討つために一肌脱ぐ話。とにかく余計な夾雑物がなくて、「よっしゃあいつら許せねえ仇とっちゃるとことんまでな」となるまでの説明とその手腕が枠の目いっぱいまで詰まってるという、あんまり文句とかそういうのが出ないような作品。それは主人公の濡れ場要素すら、ヒロインが子供クラスのガキであることによって有意義に排除されているほどの行き届きぶりである。言うなれば精神的にまだガキの要素残してるようなおっさん用の水戸黄門みたいなもんだ。うん、そうね、やっぱあんまり文句ない。

大枠はかなり大雑把なとことかファンタジィ要素もあるんだけど、トントンとテンポよく話進めてんのと細かいディテイルであんまり雑さを見せてないので見ている側の突っ込み欲を刺激しない。クライマックスバトルがホームセンターのなんでもありDIY戦闘であり、これは脚本サイドもいろいろネタを仕込み甲斐があったんではなかろうか。「敵の後頭部にドリルで穴を開ける」という、正義側とも思えないヤリクチとかあったりしてね。…なんであのあと丁寧にドリルを安置したんだろう。おもろいからいいけど。

実は超級エージェントという主人公に大塚明夫、薄倖のヤサグレストリートガールに潘めぐみ、敵の「名刺持った異常者」なプロの始末屋に山路和弘というなんかこう、大船に乗ったような吹き替えキャスティングでこれも作風にあっててよろしかった。サブキャラの「気弱で小心者だが最後に覚悟決めてやるときはやるデブ」に桜井敏治とか、もう嬉しくてしょうがないよね。普通そうだよね。