荒川/四畳半/さらい屋五葉

荒川アンダー ザ ブリッジ・10話。Aパートは防災訓練に見せかけてちっとも話の進まないコントの巻。いちいち状況にノってあげてツッコミに入るリクさんが律儀ではあるけれど、流石にちょいと食傷気味でもあるな。…河川敷であんな炎と煙上げてたらイッパツで通報されちゃいませんかね、ってのはヤボな言辞ではありましょう。もう言ったけど。


Bパートはお父んのビジネス大作戦の巻。国土交通省の役人さんやら地盤調査やらで荒川下の世界がピーンチになる…というね。今までこの荒川下は一種の異界、ふぁんたじぃ世界だったワケですが、そこにこういった現実的なキャラや要素が入ってくると確かにいかにも異質ではある。ちょっとだけマジっぽい雰囲気やらを見ると、ひょっとしてこのエピソードが今アニメ化の山場とかになるのかね。ま、次週Aパートであっさり解決、ってな可能性も充分ありますが。


今回作画がちと独特だったな。ケムのエフェクトやキャラの動きが面白くて、いつもの絵柄とは異なる雰囲気なんだけどワシは割と好きかも。しかしスタッフロールを見ると作監的ポジションの肩書きが3つ、スタッフは8名。…うーん、これは逆に迷走しちゃった結果ってことか? まいいや。


四畳半神話大系・7話。三人の女性の間で揺れる主人公…ってあれ? 前回と同じか? と思ったら今度はハヌキさんじゃなくカオリさんルートのお話。てことは次回はペンパルルートか。…ま、どっちに進んでもヘタレっちく終わってしまいそうなのは目に見えてますけれどねえ。今回やっとチラお目見えした明石さんが裏ルートとなるのか? なるのか?


しかしラブドールにとことん入れあげる主人公の話…ですかあ。ハタから見りゃ滑稽の極致で面白いんだけど、その割に話転がしにちょっとハジケ方が不足してたような感じがしたってのは贅沢ですか。まァ前回が前回だったからってのもあるでしょうけどね。ジョニーさんのどうしようもなく抑えきれないナニやアレの横溢度合いも、直截的な前回の話の方が上だったもんな。しょうがないっちゃしょうがないか。


冒頭のヒーローショーシーンから何かベタヌルーっとした動きが独特な印象で、いつもとはまた違った雰囲気のエエ動きだなあ、と思ってたら三原三千夫作監・演出回でした。非常に上手い人なんだけど、その「上手さ」がちょっとだけ上記の演出の地味さ/落ち着き具合に関与してたのかな、とも思った。しかし書置きのシーンの小津さんはどうした。なんだその顔。OPにも出てきてたが、これ小津さんだったのか…。また妙な伏線引いてきたなあ。


さらい屋 五葉・8話。人ッづきあいが悪くて愛想も悪いが、一旦忠誠を誓うとなったら絶対に心を違えない(ついでに暴走しがち)という、ドーベルマンみたいな性格のマツさんである。彼が恩人の事案に絡んでどーしよーもなくなっちゃった時、ばたばたとした救いの手を差し伸べるのが空気の読めないマサさんでした、ってのは何かよう判る。野暮天の真骨頂ではありますよな。


あんまし動かない方のメインキャラ、ヤイチさんもちょいちょいとディテイルの追加あり。彼の過去に大きく関わる人物らしき八木の旦那ですな。落ち着いており磊落さも感じられる大人の性格だけど、それだけに積極的にこの二人を関連させようとするならばまた、何らかの事件が起こったりでもせんとね。


マツさんの暴走の原因となった盗難物ですが、御用聞きの木札とか言ってましたっけ、何でしょうねアレ。営業許可証とかライセンスみたいなものか、なんか知らんが雰囲気はあるな。