マジェプリ/ヴァルヴレイヴ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・12話。ザンネン5、非戦闘活動の日。女子たちが忙しく対外PRに飛び回る一方、デートしたりマンガ描いたり撮り宇宙船したりとのんびり三昧な野郎どもがなんかひどいぞ。特にアサギ兄さんはロリアンナさんとショッピングデートとか、お前それゲスマスコミどもにすっぱ抜かれたらペド野郎として…いやまあ、世間的には微笑ましい光景の範囲内かこれ。いかんいかんワシも妙なミームに毒されててなあ。まいいや。

てことでアクションやメカの描写は少ない、いわゆるところのフィラーエピソードな回だけど、それでも各人のキャラなりのネタや話の転がし方が着実で面白い。うん、のんびりしてて2クールならではのテンポやよね。おっさんとしては悪くないっすよ、こういう話。

まずあっちこっち引っ張りまわされてる女子二人、お互いの(いろんな意味での)対比と仲のよさが判る良い演出。その上で「いろんな服があって、いろんな人生が世の中にはある」などとチラッと重い台詞をタマキさんに言わせたりして、毎度この作品らしいバランス感覚ではある。

ちうかやっぱ古いないろいろと! 勢い付けて変形しつつ爆走する車とかキレて省略ヘン顔になっちゃうケイさんとか、とどめにあのアイキャッチですよな。地球バックにして見得を切りつつビームソード振り回してキメ! のロボットとかいつの時代だ。判ってんなーオイ! この辺の絵がすげえ手描きっぽかったんだけど、あれもCGモデルだったんだろうかしら。バカチンなこだわりがとてもよろしい。

革命機ヴァルヴレイヴ・11話。モヤモヤした心を抱えてるハルトさんと、なんしか共依存っぽくなりつつあるサキさん。そんな状況をよそにまたぞろ乗り込んでくるドルシア軍であり、なんかもう「相も変わらずのご登場」って感じですけれども…今回はショーコさんのお父さんであるジオール総理大臣さんを人質にしているのでさあどうしよう、っちう話。

結局ショーコさんはなすすべなく父の死を目の当たりにしてしまうのだが、これでハルトさんはショーコさんに対して(1)ヨメの居ぬ間にヨソで一発やらかす、どころか(2)ヨメの父をぶっ殺す、っちうことになっており後ろめたさは大概ではない。その上一発やらかし分のセキニン取ります、ちうてサキさんにプロポーズまでして物語のヒキ。さて、でも案外サキさんはこの申し出を否定しそうな気もするけどね。形式的なモノには敏感に拒絶を示しそうというか。

とまあぐるぐるとダメスパイラルに巻き込まれてゆく若者たちの中、今んとこバトルで困った状況にならないと出番のないエルエルさんの影が薄い。それも今回のラストで眼帯大佐に裏をかかれた(っぽい)様子で、お前ここで役立たへんかったらどないすんねん…ってっても戦闘行動の師匠となればしょうがないか。まあ大佐もやってることは「陽動カマしての奇襲」というごく真っ当な作戦だし、エルエルさんもある程度予測して対策してるかもしれんけどね。

かなりどうでもいいけれど、ショーコパパの人質映像で殴り倒されたお父んにキッチリとパンダウンして最適レイアウトを外さないカメラさんがスゲエと思った。無論演出上のお約束ってのは判るけど、この緊迫した場面でこれってのがなんか面白くてさ。あるいは顔認識で自動追尾してるのかもしれんが、それはそれで面白いな。