ヨルムンガンド/サイコパス/ロボティクス

ヨルムンガンド PERFECT ORDER・10話。すーぱーはかー博士を確保して帰る道すがら、ココたちに襲ってくるのはシールズごくひさいきょう部隊「ナイトナイン」。レームのおっさんをしてこいつら強ェと言わしめるほどの彼らに大苦戦を強いられるココ組であるが、UAVによるUAVの排除と…「ヨルムンガンド」の片鱗によって何とか脱出に成功する。あー、位置情報をハッキングして非交戦区域…キューバ基地に誘導されちゃったのか、な? 

とまれこれで一安心、ココはいよいよヨルムンガンド計画を皆に話すもヨナくんからは大反発を喰らってどうしましょ、でシメ。公民に関わらず航空網を無力化して強制的世界平和、ってのはなんかエスケープフロムLAみたいですが、ともかくそれに伴う死者数が「最低で」70万ってのはやっぱねえ、ヨナくんも認めづらいよねえ。そもそも空を押さえたからって戦争が根絶するかってェと、そこここでアフリカ民族紛争的な鉈とAKと少年兵による陰惨な戦いがとめどなくなっちまうだけなんじゃねーかとも思うが、まあ…その辺はある程度対処予定/あるいは必要経費として考慮済みなんだろうな。

それよりも計画発表してヨナに否定されたとき、心底意外そうだったココの精神のあり方が割と興味深い。次回になってみんとまだ判らんけど、彼女の中では普通に賛同してくれるものという目算があったってことだものね。「世界が好き」という言葉の意味が、ココとヨナとでかなり異なるものだったのだろう。…犠牲となる70万の中に、バルメやレーム、あるいはヨナが入っていたとして、そしてそれにより計画が完遂するとして、ココはそれを良しとするのだろうか。その辺はなかなか気になるとこですな。

PSYCHO-PASS・9話。特に大きな事件は起こらないが、謎の犯罪者マキシマさんやそれを追うコーガミさん、あとアカネさんとかギノザさんとかのキャラに対してちょいちょいと色を添える話。共通するのは犯罪係数について、というよりも人の心のありようについてと言った方がエエやろか。深淵を覗き込むことで自らも深淵に魅入られる、そしたらその人はもう犯罪者…ってのはやっぱ、途中の数段階ほどをすっ飛ばしている気はするわな。アカネさんの「精神汚染されにくい」という特徴が、今後どういう方向にネタとして進むのか割と心配。

…そもそも、シビュラシステムっちう名前が結構不穏ではあるよなあ。ご宣託だもんね。ひょっとしてその、サイコパス係数についてはブラックボックス的な要素も大きいんじゃなかろか。ある特定の人物/集団だけが得をするような判断を下す、とかねえ。

マキシマさん組に居る大企業社長さん、テメエの快楽のために人殺しするめんどくさいお人であるな。中途のインタビューは(演出により悪役的バイアスがかかるものの)言うてることは割と真っ当であって、個人的には共感する所が多うございましたよ。ま、そこから人間狩りにステップアップするのはどーかとは思いますが。あとやっぱし、どう見ても中途でマキシマさんに見捨てられる未来しか見えないんだけど、どーなるのかなー。

ロボティクス・ノーツ・9話。巨大ロボ完成前のお祭りと、完成初テストのほろ苦さの巻。ロボットはじわじわと足を動かして途中でエンストという残念な結果に終わったけど…うんまあ、あの観客の反応もかわいそうだよね。デカいロボがデカい音立てて動くだけでもスゲエやんね。つーか一介の高校クラブがやるような規模のメカじゃねーし! すげーし! …とまあ、言葉を重ねてもしょうがない。このエピソードは将来の展開に向けてのタメなのだろうし、ね。あとやっぱ、テスト一発目の段階であんなけ人呼んじゃったのが勇み足だよなあ。なあ社長。

それ以外んとこでは、フラウさんとアイカさんのお引き合わせとか何とか。テクノロジ的だけでなく、キャラクタとしても相性がいいとは思わなかったが、まあそれもよし。ゲジ姉モードのあの腐知識はどっから来たのやら。あと、アキさんの姉の変節はやはり気になるところ。彼女にとってよほどの重大事件が起こったのだろうが…それはアキさんたちの病気や船舶遭難、あるいは裏で進行中のオカルティック話と関わってきたりすんだろな。ま、それはおいおい、か。