花咲くいろは/カイジ

花咲くいろは・24話。オハナさんは東京でコウちゃんに会って思いのたけをぶっつけ…たのだけれど、肝心なことは「ぼんぼり祭り見に来て!」ってことで先延ばしである。引っ張るねえ。いろいろと思い巡らしながら喜翠荘に帰ってきたオハナさんは、閉鎖騒動でてんやわんやのみんなを見る…というお話。


アホボンとタカコさんには、女将の頑なな「閉鎖する」という方針に納得がいかない。折角こんなにお客もきているのに、何を考えているのだ、と。そんな不満も、女将からすれば「自分がそのように彼らの人生を縛ってしまったから」に見えるのだろう。ま、ね。一応アホボンたちも頼んないなりにオトナですからね。そこらへんの判断も手続きも、本来ならもう責任もってやらせてやってもよろしいはず、なのだ。…ある観点から見れば、女将の方がまだ彼らから子離れできていない、とも言える。まあ職業人の判断として「あんたら絶対向いてないからやめとき」という働きかけはアリでしょうけど、親だから子だから云々、は向こうも反撥するわな。うん。


しかし、地域コミュニティまで敵に回してしまうのはどうなのか。それは別問題だろうなあ…アホボンたちが勝手に同一視してまとめちゃうのは勝手だが、それで旅館業が傾いては本末転倒である。…間に立ってまごまごしているオハナさん、ってのは何か新鮮な図やねえ。


中途に出てくる料理マンガ、一本包丁満太郎と包丁人味平を足して二で割ったようなビッグ錠テイストがエエ感じ。こういうの、素材として作るの楽しかったやろな。…劇中での扱いがちとアレなので(次郎丸さんが原作のヘッポコマンガという設定)架空のものにしたんだろうな。あとはまあ、女将のダイナミックな誰得入浴シーンが見所。うん、これは音楽も相俟ってラスボスだわ。


逆境無頼カイジ 破戒録篇・23話。さらに状況は進んでどちらかの勝利まで近づいてきている…のだが、はっきり言ってこの辺の印象はだいぶ薄い。いろんなことが起こって皆さん一喜一憂してはいるのだが、ここのシカケが「いやもう別にそこまでせんでも」っちうくらいの天丼と化しているので、別にホンマに七億円かかってるワケではない視聴者の身としてはどうしても…ね。


それでも今回ラスト、ゴールに向かっている二つの玉が今までにもないレベルで左右に泣き分かれてゆく、あのとんでもないわざとらしさはよろしかった。あの辺は実際に絵が動くアニメならではの演出やよなあ。それとあと、ここぞとばかりに情けない声出したり落ち込んだり立ち直ったりしている遠藤さんの内田直哉さんは楽しそうだ。今ちょっと席をはずしている二又一成のおっちゃんの分まで、キッチリ埋め合わせてるみたいな感じですよ。