花咲くいろは/カイジ

花咲くいろは・21話。こないだの映画騒動で焼けぼっくいに火がついちゃったようで、アホボンとコンサル(笑)さんは結婚したいのなんのかんのと言い出すのである。問題は女将をどう説得したものかと気をもむお二人だが、拍子抜けなことに「好きにしな」というお返事。その放り出し加減に、コンサルタカコさんは不安になる。女将はもう自分たちのことなんかどうでもよいと思っているのだろうか。ああどうなのどうしよう。とまあそんなイヴェントの裏ではオハナさんがミンコさんに「死ね」と言われてる状況でして…というね。


ここまで引っ張ってきたトオルさんを巡るラブラブすれ違いネタなんですが、かたや常識外れのヘンテコ系、こなた融通利かない思い込み系…とまあ、お相手女子二人にこじれる要素ありすぎなのでなかなかスッと解決しそうな目算が立ちませんわなあ。この若い野郎どものゴタゴタが、トウの立ったアホボンカップルの結婚式ネタとどのようにからんでくるか、が来週の見所かしら。さてね。


ミンコさんがオムライス事変からのラブモードから一気につんのめるキッカケとなる、海際でのトオルさんとの会話がなかなか微妙でよかった。トオルちゃんにとっては単にオハナさんの一般的な状況を話しただけなのに、そのタイミングとシチュエーションによってミンチにクリティカルヒットしてしまうっちう、脚本の練り方が上手い。


あとラスト、女将が「息子をよろしくお願いします」と頭を下げるシーンで不覚にもグッと来たり。その後の「いや別にこの旅館継がせるつもりは無いのよ?」っちう梯子外し台詞でのシメといい、かなり完璧な流れであった。…何でしょうね、この旅館じゃなくて別のトコで腕をふるってみんさい、とかそういうことかしらね。


逆境無頼カイジ 破戒録篇・20話。ビル全体を傾斜させるというバカ大技は確実に機能しており、クルーンに飛び込んだパチンコ玉は明らかに最終関門を突破しそうな勢いである。焦った一条さんは傾斜を逆に取り、三段クルーンの初っ端部分で玉を撃退する作戦に変更する。確率によるところ大なこの作戦、しかし一条さんはここで負けるわけには行かない。何故ならば彼には…。


てことで、主に一条さんのバックボーンを語るための話。興味深いんだけどそんなことやってる暇あるんかいなというか、そんなんやってるから連載がどんどん伸びちゃったんでしょとか、まあいいや。アニメで鑑賞する分には十数分ですしね。にしても帝愛会長に忠誠を尽くす理由が「世界破滅後のシェルターによる支配」ってのは充分ネジが飛んでるな。ま、会長には、そうならなかった場合に「そうさせる」くらいの資産と権力はあるんですけどね。そうなるとやってることはある種のカルト教団と変わらんわな。


さてしかし。カイジさんの玉は残り僅か、もう後はない。どうやら一条さんの策は奏功しているようである。それを越えても「最後の手段」が控えており…まだもうちょっと続くんじゃ、っちうとこですな。