神様ドォルズ/タイガー&バニー/セイクリッドセブン/青の祓魔師

神様ドォルズ・10話。まひるさんの登場と紹介、そしてお話は1話アバンの大災厄に繋がる。まひる様がキョウヘイさんを慕う理由と、未だ謎の残る四本足のカカシ。1話アバンの破壊アクションは非常に印象的だったのだけれど、キョウヘイさんから見た記憶の方もガキ三人が経験するにしては大概な恐怖経験である。そらもう、まひる様がキョウヘイさんに惚れるほどに。あとおしっこもらしちゃう程にも。うん!


それにしてもあのまひる・アキ・クーコさん三人の顔合わせシーン、なんかもう改めてセキの連中はドS率が高いな! 躊躇なくスタンガン使ったり本気でタマァ取りに行ったり…うーん、攻撃性こそがセキの資質だったりするんですかね。んでまあ、その中にあってカオティック具合ではあんまし引いてないクーコさんも流石というかあまりお近づきになりたくないというか。


ムラ出身の政治家まで絡んできてソッチ方面にキナ臭くもなってきてますが、その胡散臭げな政治家さんに堀内賢雄のおっさんは割と適任。エエ声でジトッとした話させたらあまり右に出るものは居ない。そして上記まひる様役の花澤さんですが、攻撃的なお嬢様というキャラをソツなく演じてはって流石やなあ。こういうキャラはとにかく弁が立たないと上手くいかないんですが、その辺キレイにクリアしてて感心したりした。


TIGER & BUNNY・24話。囚われのヒーローたちと絶望のコンビ。それぞれ風前の灯な状況下、それでも彼らは正義と命を賭して立ち上がるの巻。…なんだけど、ちょーっと間延びした話だったかなあ。タイバニコンビの方は割とアクションもあり、コテッちゃんの捨て身の定番技(俺ごと撃てー! のアレだ)もありで見所もあったが、それでもジェイク戦と比べると起伏に乏しかった印象。ラスト近辺バトルってことでストレートなパワー展開を見せようという意図は、まあ判らんでもないが。


んで爆弾首輪組は特に何のシカケもなく、疑いかけたのちにローズさんが「やっぱ私は信じる」の一声で再結束である。こっちはもうちょっとドラマがほしかったかな…というか、そもそもこのソウっぽいゲーム展開自体もそれほど上手くないなあとか思った。各キャラ雁首そろえてるのに、ドラマにあんまり個性が感じられないんだよねえ。結局爆発は宮本博士のおっさんの匙加減ってことで、ゲーム自体にあまり意味を感じられないしな。…唯一、カエデちゃんの乱入活躍は良かったよー良かったよーってお子様補正があるだろうか、ワシ。


いささかの薔薇っぽいフレーバーを醸し出しつつ(コテッちゃんは丁寧に乳首を見せつつ「顔が近いよ」とのたまう)、コテツさんはその力を出し切って死す。ま、ここで死ぬとは誰も思ってないけれど、それはそれとして、予告にてラスボス登場のマーベリックさんは大丈夫なのか。それほど即時性のない記憶操作能力でどうやって戦うのか、それは気になる。「私はあと二回変身を残しています」とかそんなん?


セイクリッドセブン・11話。のっけからルリさんとこの財閥解体でメイド全員解雇、ルリさん拘束に鏡逃亡…とまあ急展開。先週の回想回から1話飛ばしたか、とか思っちゃった。このアバンでもう判るとおりもうガチガチに詰め込んだラス前回である。正直余韻も間合いもあったもんじゃない詰め込み具合であり、その点においては褒められたもんじゃないが…いやー、その分ネタの濃度が異様に高くてちょっと湯中りしちゃうくらいですよ。1クールシリーズなんだからもちょっと加減しろと言いたいが、そんなん判った上で1話丸々とって鎌倉デート回をネジ込んできちゃうスタッフだからなあ。うん、もう、好きにしたらいいよ。ワシはエエと思う。


基本的にはケンミ博士がやっぱしラスボスでしたー、というお話なんだけど、上記のとおり諸々ツッコミたいネタが多くて困るわー困るわー。まず財閥危機に際して「みんなの生活だけは守るのです!」とお給金の心配しちゃうお嬢様がなんかかわいい。全体の流れからするとそれはどうかなってとこだけど、仲良さそうな描写は良いことなのでこっちで正解やな。そして武器や装備なんか無くても皆さんフツーに超絶体技を持ってるメイド隊がスゲエ。鏡お父んといい、この世界のメイドってこういうものなのかしら。とりあえずすげえカッコエエので、あんたらだけで1話ほどフィラーストーリィ見たかったなとか。…早駆け速度で車要らないのね、みんな。


あとはもうケンミ博士のベッタベタな悪役ぶりよねえ。高笑いして悪事の種明かししてパワー取り込んで変身して高笑い。素晴らしい。ただこの人がおもろいのは、とにっかく最前線に出てきてはテメエで殴ったり殴られたりするのが好きなことだよね。なんつーか、頭脳派体育会系というか。ラスボス変身したときもまず「筋肉が喜びに打ち震えている!」が感想だもんね。おもろいわこのおっさん。…んでもって、どーも最終回早々にフェイさんにボコられそうな雰囲気が満々でもありますが…さてね。てことで来週最終回。


青の祓魔師・22話。エギンお爺ちゃんの計画はさっさと進んでゆく。既に騎士団は掌握済み、新たなる体制に戸惑う塾生の面々。…しかしそれにしても性急なことではある。大量の武装や決戦兵器「メサイア」などハード面での準備は充分なのだが、不審と叛乱の芽をそのままにしているというソフト面での不備はどうしたものか。…ま、無論、そうしないとお話が進まないから、ではありますけれども。


上で性急だと書いたけれど、それは物語運び自体にも感じるところではある。冒頭で新たな地位を得て「協力してゆこう」と言うてたリンさんが、中盤で捉えられて幽閉され、終盤で磔刑とともに生贄の目に遭う、というね。いやあ、テンポ早くてエエけれど、もうちょっとだけタメとか間とかあっても良かったんじゃないですかね。主人公が体中から血ィ噴いて死ぬ(いやまだ死んでないだろうけど)、っちう大概なショッカーシーンの「重み」が足りなくて、勿体ないなーって感じ。…ま、それもこれも今回のヒキである「サタンがユキオさんに憑依する」っちうイヴェントへの布石扱いだった、ということかしらね。さて。


森の主・山鯨(ってそのままイノシシのことやんけ)が呪詛とともに息を引き取るシーン、…あれは明らかにもののけ姫本歌取りやよね。言うてることもほぼ一緒だし、エフェクトもなんか似たようなのかかってたし。汚らわしい人間どもめ、我が苦しみと憎しみを知るがいい、ですな。