●海月姫・6話。蔵之介さんによる天水館住人のプロデュース話と、稲荷女史による修さん篭絡話をカットバックで見せるAパート。クスリ盛られた修さんに稲荷さんが「それじゃ、頂きます」→天水館さんたちオシャレ料理をがっつく、っちうなかなかに酷いブリッジに笑う。おいしく頂かれちゃった(フェイクだけど)修さんの、冷静な狼狽ぶりもよし。トラウマ要素もあって、どー受け取っていいか判んないっちうこっちゃね。服装から瞳から、ものすげえかわいそう感の漂うことになってますが、大丈夫…じゃないよなあ。
一方の蔵之介さんは、天水館の人々をケアしつつも月海さんへの引力にずるずると。こちらはこちらで月海さんのようなおぼこい人と交流した経験が薄いってことなんでしょうね。無意識に周囲をアトラクタする…さあ、月海さんもちゃんと少女マンガ的ヒロイン位置の能力を発揮してきたぞ。そのまんまじゃまだ、稲荷さんの海千山千ぶりには勝てないだろうけれど。
今回も脇の人々が気楽そうでよし。カタブツに見えてすんげえ脆い子安運転手もエエけど、やっぱ千葉繁総理だよね。「あ、ガキ使見なきゃ」のス演技が流石です。どうもこの人も、この事件のジョーカーとして陰ながらの力になってくれそうだが…どうかね。あと、一服盛られて見る間にろれつが回らなくなってゆく諏訪部さんの演技が素晴らしく良かった。やってる方も楽しそうだ、これ。
●屍鬼・17話。この崩壊する村にあって清信さんは逡巡している。父の行動、カオリさんの絶望、尾崎医師の選択を見て、彼もまた何かを決意する。スナコさんの所へ向かう彼の心中やいかに。彼一人にてこの衆生全てを救うことができるはずも無く…さて。追い詰められて文字通り墓穴を掘っているカオリさんの焦心ぶりが痛々しいな。彼女にとってはホンマ、理不尽以外の何者でもない状況っすよねえ。
そして人間サイド・最後の砦たる尾崎医院も風前の灯。看護婦さんたちは次々に舞台から退場してゆき、尾崎医師も久川ねーさんの毒牙の前にひざを屈する。さあ、尾崎医院に残ったヤスヨさんの出番だ! …これからAKIRAのチヨコ張りに奮闘したらそれはそれで怖いな、ヤスヨさん。それにしても尾崎さん、吸血を受けた時の台詞はどこまで本心なんだろう。この村の人々には絶望した…か。直前まで反抗準備していた人だし、ある程度はフェイクもあったのだろうか。しかし毒牙に掛った今の状態から、再反抗の目はあるのだろうか。
残るナツノさんも辰巳さんに目ェ付けられてるようだし、あまり上手いこといきそうにないねえ。…しかし、久川奥さんのサポートとしてスナイプやってるガクトさんがいちいちカッチョエエなあ。ライフル構えて「妻の浮気を…手伝うとは…フッ」(涙がキラリ)、じゃねーよ。わはは。
●荒川アンダーザブリッジ×ブリッジ・10話。金星行きロケットの重量制限のためにみんなでダイエットする話。ちうか金星行ってもう確定事項なの? ツッコミ役の権化であるリクさんまでフツーに乗っかっちゃってるけど…という些細な疑問を軽く吹っ飛ばす高井さんヴァージョンのオープニングが卑怯すぎた。チョーさん、こういう芸になると俄然輝くなー。
とか何とかやってるうちに、状況はなし崩しに筋肉モードに。当初のダイエットがどうこうっちう前提はもうどうでも良くなるくらい、画面と会話とギャグ要素は全て筋肉の筋肉押しである。鉄仮面兄弟にもまためんどうな属性が付与されたもんだが、折に触れて今後も出てきそうなネタではあるな。とりあえず、ステラさんを絡めた肉体アクション作画が非常に気合入ってたのでワシ満足です。うん、すごくどーでもよかった。つまり面白かった。
内容も何も全然違うんだけど、兄弟の相克と和解ってことで何となくハガレンを思い浮かべてたらラストの一枚絵が荒川弘だった、らしい。うはーワシ見逃したよ! 本編見てそれで満足しちゃって、んで録画消しちゃったよ。残念。ま、絵自体は兄弟がモチーフじゃなかったそうですが。