キャプテンアース/ジョジョ

●キャプテン・アース・23話。至近距離からの致命的攻撃を受けた一瞬、キャプテンの意識は今ここならぬ時点へと飛ぶ。先週から続いての夢幻的なお話であるが、アバンとか前半とかでカタがつくかなーと思ってたら1話まるまる夢の話で押し切りやがった。終盤も押し迫ったこの状況でこの手の話に1話使いますかーってなモンだけど、実はワシ的に結構好きなタイプのエピソードではあったなあ。…ロボアニメの体なのにロボ以外の話の方が面白いってのもどうかとは思うけど、まあ。

キャプテンの夢の中に出てくる、現在彼が知っている世界の人々。そんな彼らがキャプテンの過去の記憶の中にあるキャラの「配役」として出てくるという演劇的な演出が割と好みなのかも知れん。普段と違って気さくなアマラさんとか、控えめでオクテっぽいアイちゃんさんとかね。司令やウェスト博士なんかも象徴的な役で出てきてておもしろくある一方、あの…沢海陽子様声のアナウンサー、アレも宇宙お母んがやってる役、だったんだろうかしら? テレビから急に貫禄あるおば…お姐さんの声がしてたので、ちょっとびびってしまったりしたよ? いや好きですけどね?

現実的な状況の中、どこかちょっとおかしい雰囲気をちくちくと出してくる演出もいい感じ。あからさまな所だけじゃなく、微妙に「ん?」と思わせる違和感の提示方法とかね。そんなこんなを全部ひっくるめ、納得した上ですぱあんと吹き飛ばすキャプテンの男前はやはり心地よい。眉間にしわを寄せず、前向きな笑顔で進んでゆくという彼のキャラがカタルシスになるんだろう。「あなたと同じ方向には行けない」と言うセイレーン様が「今はまだ」と保留を付けているのが興味深いが、やっぱね。セイレーン様はやっぱね。あの時ハナさんと一緒に来てた方がいろいろ幸せだったと思うよね。やっぱね。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース・23話。潜水艦にてハイプリエステスに襲われる話。まあ前提からしてどう考えても安全とは程遠い旅行手段なんだけど、まあねえ。大河マンガでロードマンガの流れの中でなんかかんか目先を変えていかんならんワケだし、そこら辺はご勘弁願いたいってことで。原作の段階でそれほどの分量の無いエピソードなので今回もそこそこアニメオリジナルを盛り込んであるが、確かにここでスージーQのネタをツッコんで来るってのは割とアリかもしれない。誤魔化すでも説明するでもなくただ「俺が付いてる、心配いらねえぜ」とだけ伝えるのは承太郎らしいなあと思ったりした。

てことでバトル本編はハイプリエステス、鉱物(というか静的なモノだったら大概なんでも)に同化して化けられるというスタンド。潜水艦という周りが金属だらけの超閉鎖空間にてこの能力はもう勝利そのものなんだけど、それでもそこそこ引っ張って展開させる工夫や苦労が見られますな。壁やら計器やら、いろんなものに変形するシーンのズルリとした作画がなんかキモくてよい。これも不思議なデザインのスタンドだよねえ。なんか元ネタでもあるのかしら。

スージーQさんとこのお付の人に清川元夢、ここで出しておいて印象付けるってのは悪くないかもしれないな。そしてかなりビックリしたのは女教皇のミドラーに久川綾。始終高音でキャッキャ吼えてるだけだから判んなかったよ! 一応次回承太郎たち相手にコナかけたりするシーンもあるけど、ここまでテンション高くて色っぽくもない久川ねえさんは久々である。…次回、ぶっ倒れてるミドラーの絵が「アレ」になってたら笑うけど、まあ無いわな。権利上な。ザンネン。