銀魂/バスカッシュ/大正野球娘/狼と香辛料

銀魂165話。アバンは実写銀魂でご挨拶、と見せかけてマネキン小コントのぐだぐだ話である。実写ギャグとはまた面倒なことやりよんなあ、と思ったらサンライズの近所でデジカメスチルの紙芝居。なんか中川いさみの作品を思い出したりした。


てことで本編は風邪っぴきの皆さんで小コント、である。こっちもコントかい。何故か風邪を引いたゴミっちいレギュラーがどんどん集まってきて、最後は「なんだこのオチ」てな風になる、といういつもの銀魂。んでもって「ウィルス」で外人ギャグとなると最近はウィルス・ミスなのな。ブルースじゃないのな。ワシもう古いのな。エエけど。あと、こないだTVでEVA映画見たばっかしなので、このどっしよーもない立木文彦が楽しくて仕方がない。あと当然ながら小林ゆうも。ええぞ汚れメガネ。


しかし何げにシスコンバリッバリな新八さんが妙にかわいらしい、っちうか何ちうか。てか、新八さんが最後まで風邪引かないのに何かギャグあるのかと思ってたんだけど。バカか、バカなのか。


バスカッシュ! 15話。マスドライバで月に行くの巻。月旅行の利権を独占している町にて些細な失敗、月への道が閉ざされるご一行。それをチートで開くのはミスターパーフェクト、何故かシャボンが好きな浜田賢二声のマスクマンである。…や、うん、こういうバカやるキャラだったのかニヤケおっさん。我ながら単純だと思うが、かなり好感度増してしまったよ。よおし、今後ともマスクマンドラマよろしく。ダメですか。


とか何とかあってやっとこ月に来て、何やら裏表のある謎の「巨人」を見たりした途端に、まさかの地球再送還。うはー、マジで逆戻り? マジで今までの苦労が水の泡? もしそうならそれはそれでオモロイと思いました。


何かにつけて禁止々々なあの町のモデルはどこなんだろうな。羊がいっぱい居たからオーストラリアとか? 「月のひつじ」ネタか? …にしては四角四面な風土、という設定がイマイチ判らんけど。まいいや。


●新番組・大正野球娘。詳細は知らず、タイトル見て「大正時代に娘が野球する話かな」と思ったらその通り、大正時代に娘が野球するアニメだった。いや、まだキャッチボールも出来てないけど、まあ。


「おおいみんな、野球やろうぜ」との勧誘に、我らが主人公のオカッパちゃんは思わず乗っかっちゃうのでありました…という話。お嬢様階級にして富裕層、苦労や苦悩を知らないポンヤリしたドラマ。動機も些細ならば野球の知識も皆無、早速の練習も「さあ、投げますわよ」「あら、取れませんわ」というレベル。多分、そんな浮世離れした雰囲気は意図的なんだろうな…少なくとも今んとこは。能登さんの言うように、これから越えねばらなぬ壁は多く、また高いのであろう。…かな。


作画やデザインは癖のないライン。カッチリしたハイライトと高い彩度の、パキッとした色彩設計はちょっとガラス細工を思わせる。「大正」っちう単語からもうちょっとシヴいカラーを想像してたけど、これはこれで悪くないか。とまれ、この1話ではまだ何ともね。ある程度の割り切りを考慮に入れつつ、楽しみにしてみますか。


あと、冒頭の「パイノパイノパイ」はちょっと楽しかった。毎度々々あんな雰囲気のネタがあると喜びます。主にワシが、ですけど。「とりあえず何も言わんと「うん」ちうてェな」っちうレトリックも古くさくてよろしかったしね。


●新番組・狼と香辛料II。いぬみみホロとヘタレロレンスの商売ドラマ、再登場である。目の前の欲望に簡単にほだされつつもバランスよく相方を尻に敷く、いつものホロ婆さんが懐かしい。軽口を叩きアゴを撫で、そして最後にちょいとだけ相方を気遣ってみせる。根幹では異質な存在でありますよ、っちう風情をかすかに漂わせつつ、ホロさんはこの関係と環境が気に入っている。うん、相変わらずホロさんは魅力的だ。いわゆる「ババア結婚してくれ」ってヤツですか。


しかし何だ、この「期間あけての第二シーズン」ってのはアレだ、こういうゆったりした紀行ドラマというか名作劇場的旅行アニメというか、そんな作品との相性は悪くないな、と思ったりした。実際には何も語られていない空白期間に過ぎんのだが、こう日にちが開くと自然に補完して「おお、懐かしいな」と思ってしまう。お馴染みのマンネリズムをホコホコと感じてしまう。第一シーズン単体で少々物足りなく思ったのはそのコンパクトさだったのだけれど、うーん…第二シーズン第一話というまだ何も語ってねェ段階で、そこら辺を割とクリアしちゃったよワシ。単純やなワシ。


てことで、またゆったりと楽しみに見てみましょう。