キャシャーン

キャシャーン Sins・20話。そして一行はルナに会う。癒しの女神、世界の希望。確かに彼女は来訪者たちに復活と治癒をもたらしているのだが、しかしその立ち居振舞いにはどうも不穏さがある。死を厭い、滅びを蔑むルナさんに、キャシャりんは割とカッカしてきましたのですよ、っちう話。うーん、キャシャーンはルナを二度殺すのか?


そんな彼女に付き従うはまたも登場のドゥーンさん。ただルナを護るナイトとしてのみの自分でよいとし、生と死に意味を求めない。ルナは太陽であり、太陽はただそこにあるだけ…ということなのだが、ルナさんはどうも「そこにあるだけ」ではなく、ある種の「負の意図」が垣間見えるんですがね。でも多分、彼はそれで良いのだろう。ただ無為に散り行く花でも、ね。


全編に横溢する陰鬱な雰囲気が濃厚で、「癒し」っちうのが主題であるだけにその効果はかなりのものでした。作監とコンテにウニョンさん。この方の演出方面はあんまし見たことなかったけど、とりあえず後半のダイナミックなアクションと、ヘンテコな色使いはそれっぽかったか。とは言え今回は割と無難な仕上がり。もちょっとハデに崩しちゃっても良かったんじゃないかな、っちう気もしますが、こーゆーのもイケんねんなァという方面の感心はあったな。作画陣もかなり国際色豊かだったし。…あと、ちょい役の千葉繁は再登場すんのか?