屍姫/ケメコ

屍姫 赫10話。うさん臭ェ宗教団体と新の敵(らしき人たち)の出現。なんか暗ァい雛壇みたいなとこに勢揃いしてる絵面がとことん定番の「悪のエリート集団さんたち」な雰囲気でちと笑ってしまった。幻影旅団というか何というか。いっぺんはあんな野郎になってみたいよね。


そしてコッチ側の上層部もアレコレと政治力学があるようでめんどくさい。上層部のご威光に逆らう現場のガテンさんたち、てな組織モノ(サラリーマンモノでもいいが)っぽい要素もあるようで。この辺の「エライ人のエライ感じ」の出し方は、それっぽいディテイルの豊富さもあって結構な説得力がありましたな。


作画は引き続き軽みとセンスのあるものですな。アクションこそ控え目だったが、細かいとこでちゃんと動かす作画プラン(異様な二人組を見た女学生さんの見送り方とか)がなんかよかった。


ケメコデラックス! 10話。水着に続いて花火大会でもってああ青春ラーヴラヴである。ハイテンションを是とする作品において、たまァにこういうしっとりした状況があると余計に情感が出てくるものですな。同様の機能を有する手にシリアス展開があるが、それはまた来週以降かね。個人的には安易なシリアス(言葉ヘンか?)はちと苦手ではあるけれど。


そんなしっとり展開だからこそ、細かい演出には手を抜かないってのはエエね。「ピンクの髪の娘」の話が出ると同時にさあっと吹く風とか、イズミさんが三平太とはぐれたと気づいた瞬間に上がる花火とか、「変化の象徴としての背景現象」の使い方は、あざとさと自然さのさじ加減がそこそこで良かった。


…あと、コビッコビの能登さんはなんか背中痒くなるほどエエな。なんだあのもにょもにょ演技、もっとやれ。あとあと、あんなけ編集困らせといて大丈夫(じゃないのかもしれんが)なママさんって、相当な人気マンガ家さんってことかしらん。やっぱおホモ系?