頭髪と果実

●散髪に行ったら店が無い。あれーいつ潰れたのー? ってとこで思い出したが、そういえば「店舗を移動しますよ」とか手紙貰ったっけ。駅近くの商店街の中に移動したってことで、これはエエ立地にアップグレードしたと見るべきなのかな。


旧店舗からは程近いので特に文句も苦労もない。さてここかと入ってみると…うわー、広くなって白くなって小洒落てやがんなー! レジの顔見知りの店員さんが「リッパになったでしょー?」と仰る。はー、確かにその通り。…ま、ワタシがこのさんぱっちゃさんを利用してるのは家から近くて安いからであって、技術的に拘泥するものがあるワケじゃないので何でもいいんですがね。すんませんね、毎度「バカンと刈り上げてくだせい」しか言わん張り合いの無い客で。あと「あ、もみあげは普通で」。


…とか言うてたら、担当の理容師さんがどうもオクテというか何というか、「上のほうまでガッと刈り上げちゃっていいですから」つってんのに妙に遠慮した刈り方しはる方でちと難儀した。今まで刈り方の注文なんか付けたことねえワシだけど、「あ、もうちょっと」「まだ思い切ってエエです」とか言ってしまった。すんませんね、思いのほか面倒な客で。


●大家さんから頂いたゴーヤの中に少々熟れてるらしき黄色の個体があった。開いてみると…おおー、見事に真っ赤な種がゴロゴロと。お話として聞いたことはあったが、ここまで劇的に色変わりするんだなあ。種を一つ喰ってみたらなるほど甘い。確かに鳥が喰いたくなるような種ではある。とりあえず今までと同じように炒め調理したけど、もろもろとした感触でなかなか切りづらくなってた。


しかし不思議な食材やねえ。甘く熟れてからより熟れる前のほうが好まれるってさ。…熟れてからの調理法って何かあるのかな。