いろいろ

おおきく振りかぶって20話。…二週休むとすっげえ久々な気がする。されど見始めたら一発それまでの流れを思い出したのは、ストーリーの印象がシッカリしてるからだろうなあ。てことで雨の桐青戦も終盤であり…って、こっからがまた長そうだけどさ。三橋さんに少しずつ蓄積されてゆく疲労、雨天による試合打ち切りの懸念、そこらへんのドキドキもようでけてたし、シャワーで濡れ濡れになりつつ手握りあいのお二人さんというシーンもなんかアレだった。手を抜かん作品だなあ。


久々に見るとホンマ、「高校野球」を表現するための偏執的とも言えるディテイルには感心しますね。そうそう応援の金管楽っちゃアッコちゃんとかウララウララだよなあとか、凡退打者と次打者がすれ違う時のしょーもない会話とか。空振りひとつでもいろんな絵面があるもんだよなあ。…勢い余ってぴょんと飛んでしゃがみこむとか、あーありそうだなーって感じ。


地球へ…・22話。冷血にして鉄血の男に見えるキース、剛直した思考をふるうかに思えるジョミー。双方ともに身中には脆さや弱さがあるのだが、それ自体が逆に強い行動原理の源ともなっている。サムの死をかかえ、その上にマツカの退場をも抱えざるをえないキースは更に強く、また弱くなっていくのだろう。…ジョミーとトォニィはどうだろうか。


てことでジョミーが策謀していろんなことになる話。ジョミーさんはホンマこういう行動が似合うキャラになってきたなあ。しかし「瞬間移動でキースを殺す」という行動に出たトォニィさんだけど、なんでまたわざわざキースの部屋から離れたとこに出てきて変装してんだとか、存在を知られたと思ったのにのんびり拷問してる余裕はねーぞとか、そんな瑣事ばっか気になってしまいましたよ。今回失敗したなら別に、またもっかいテレポート暗殺しなおしゃエエんだしねえ。


電脳コイル15話。ヤサコは「駅向こう」にて過去の記憶を中途半端に開き、ついでにちょいと面倒そうな男友達を作ることとなる。このタケルくんですか、中山功太をちょっと可愛くしたようなお子さんですが、妙に都合のいいキャラなので途中まで「ひょっとして幻なのでは?」とか思っちゃったよ。


とにかくその、あまりの「地方都市の駅向こう」さにかなり感心しちまった。そーそープレハブだよまばらな民家だよ塀の隙間に山の稜線だよなあ。いやまた、この風景中にほとんど人が出てこない(タケルとゴロツキ少年のみ)んで、余計にそういう要素が純化されてたような印象。…だからなんとなく、タケルも電脳幽霊か何かのように感じたのかも知れないな。


にしても流石はヒロインたるヤサコ、これでラブっぽい男子が三人目…ああ、アキラ入れたら四人目か。やるねえ。あと昔の友人話にはそっけねーのな。あと脇しめて肩回して走る「女子走り」がエエ感じでした。


大江戸ロケット16話。白獣(=ソラ)を狙う八丁堀の赤井さんである。その目論見は遊び人の金さんに阻害されるものの、結局は青の獣たる名無しの姐さんによって、おソラさんの正体は白日の下となってしまう。さァ長屋連、そして清吉さん、ここでお前らがおソラさんを信じてやらなんだら誰が信じてやるのだ。ああこのロケットは誰がためのもの、はァベンベン。


地球常識ナシに見えて、白の獣相手にシレッとカマトトをカマす青の人が悪女っぽくてよろしまんな。そら赤井も離れられぬであろうて。この方の内面も変化しつつあるようだが、それよりは赤井のダンナの方が心配ではある。…しかしご隠居よゥ、ピンチのときにものものしく登場しといてただのギャグはねえでしょうがよー! あんた平賀源内だし、相応の実力持ってるのにさあ!


天元突破グレンラガン24話。反螺旋族の本拠地へと侵攻するものの、手ごたえの無い反撃と数だけの軍勢にいぶかしさを隠せぬグレン団。案の定それは二重に仕掛けられた罠であり、彼らは初期構成人員の多くを失う羽目になる。さて彼らの運命やいかに…という。


うーん、やっぱちょっと喰い足りんなあ。構造自体は十二分にちゃんとしたメカアニメなんだけど、毎度ながらの詰め込み進行によって一つ々々のエピソードがなんか勿体無いよね。退却戦で次々と散ってゆく大グレン団の面々はしっかり見せ場を貰ってはいるんだけど、こうテンポ良くヤられるとなんか「手順どおり」って感じがしてちと…ね。ジョーガンとバリンボーの呵々大笑しつつ大爆発、とかかっちょエエんだけど。


ガンメンが更に巨大ガンメンのコクピットに座る、という入れ子構造メカなのを表現するのに、会話シーンのカットインが二重になってんのにちと笑ってしまった。宇宙キングキタンにキングキタンの絵がかぶさって、その上にキタンの絵…ってややこしいな!