ラブコン/キスダム/グレンラガン

●新番組、ラブ★コン。事前情報はほぼ無し。手違いで前の数分が見られなかったのでちと後悔気味。なのでどっか見落とし等があるかも判りません。まいいや。絵柄や岡村明美声のせいかなんとなくワンピに似てるなあと思ったが、ロールみたら監督が宇田鋼之介だった。ふむ、そういう流れに置くべき作品か?


登場人物のほぼ全員が関西弁のアニメってのはかなり珍しい。パッと思い出せるのはじゃりン子と、えー…アベノ橋もそう言えんこともないか。とまれ、あまり違和感の無い演技であるので割と安心。そういうキャスティングをするだけでも結構な手間だったのではないかな。


内容はと言うと、やたら軽くて明るくてこっ恥ずかしいセイシュンの一頁なお話である。どちらかというとワタシの苦手な分野だけど、頑張ってる関西的ハイテンションテンポのおかげでかなり引っ張ってもらえた。「小谷ィ!」「大谷や」等のツッコミのタイミングとか、アニメとして期待できる最善に近いな。


しかしこれ、この第1話であまりにも上手いこと完結してない? カンサイ学生モノというジャンルでの一話完結オムニバスとかじゃないよね? いやマジで、ここで終わってもなんの違和感も無いおさまりっぷりだったよ。ふむ、来週も見てみよう。


キスダム2話。阿鼻叫喚の夜が明けると一面の大惨事世界である。悪夢は未だ終わらず、人の術はことごとくその力を失う。瀕死の主役兄ちゃんを救うため、お嬢さん博士が死者の書とは言うがエジプトやチベットとはあんまし関係無さそうなものを振りかざす。てことで毎度の「人類最後の希望」の誕生のご一席。


前半の、ひたすら悲惨に消耗し続ける自衛隊さん(か?)のバトルはエエ感じ。一応できる限りの戦術的活動をしてますよ、というのがちゃんと見えるし、怪獣映画的なやられっぷりも悪くないし。…そうか、怪獣映画か。それならば、Bパートの市街地にてあまりにも人が居ない(=主役たち以外の死が見えない)のも納得できるかな。


でも第1話と同じく、Bパートに入ると怪しくなるのよね。やはりどうも、話が微妙に繋がらない。これ、コンテの人がよく判ってないのと違うか? 例えば主人公が「逃げろ!」と言って怪物が躍りこんでくるシーンなら、まず登場人物たちが居た所に瓦礫が崩れ落ちるか何かして、それを逃げかわす絵があってから迎撃、でしょ? 元の場所から動きもせずに居るのなら「逃げろ」の台詞はヘンだ。とにかくそういう齟齬があちこちにあるので、何が起こってるのかかなり判りにくかったですよ。


「目覚めよ」嬢ちゃんの陳腐さも含め、今回もちと評価しにくかったけど…もうちょっとつきあってみます。


天元突破グレンラガン3話。檜山声のライバルっぽい人を退けた一行は敵の本拠地を目指す。ああ、夕陽に映えて今四人のバカが往く。でもどうせなら朝旅立つ方が良いと思うぞ! 確かに夕日の方がかっちょいいけどな! 


相変わらず上等な絵と「天元突破」の二つ名に違わぬごり押し展開であって楽しい。古臭い「マンガ」的な描写もエエ味付けになっている。ロボバトルになってまずやることが、お互いのデカいメカ顔付き合わせてのメンチ切り合戦だ、ってのがこの作品らしいや。ちゃんと口動くんだもんなあ。


なんしか必ず入ってくるパロ描写なんだけど、どうやらあしたのジョーがメインのソースみたいね。ク…クロスカウンター! とか明日の(勝利の)ためにとか。んじゃその前のムダムダ連呼は何やねん、ってまあそれはエエやん。


カミナ兄さんがそこまでシモンを「信用するに値する相棒だ」と見込んでいるバックボーンがちと薄いので(第1話の分量ではしょうがないとも言えるが)、そこはもうちょっと慣れていかんとしゃあないのか。ま、次週も楽しみに。あーあと今まで見逃してたが、銃器顧問は速水螺旋人なのね。ひょっとしてメジャーアニメには初登場?