ケロロ/おお振り/地球へ…

ケロロ軍曹。Aパートは「形から入ろう」のなつかしロボネタ詰め合わせで、ついでにグッズの販促も兼ねてのお話。メインのパロネタがコンバインオッケイなのが割と狙い気味である。ヴァイパーさんはなんとなく、商品宣伝の片棒担ぎに引っ張り出されてきただけ、って感じであってペーソスだなあ。


Bパートは花見の席取りで大騒ぎの巻。こういう場所取り合戦にちいともリアルな体験が無いので、まあ「都会は大変だね」という感想でござる。ラストの「空から花見」は、見た目にも流れ的にもキレイなオチだったかな。あと、折角のロボットアニメ回の割に、作画がそれほど突出してなかったのは残念っちゃ残念。いや、文句言うには贅沢な質でしたけどね。前回が結構良かったので。


●新番組、おおきく振りかぶって。原作の好評はよく耳にしていたので、アニメ放送が楽しみだった作品。ワタシにとってはのだめの時と似た感じですな。んで、…ああこれは確かに人気あるわ。堅実に面白い。


初対面の相手と二言三言会話しただけでトラウマスイッチ入って泣き出してしまうという「相当ヘン」な元投手が、天性の詐欺師たるキャッチャーの甘言によって再度投手への道を歩みはじめるまでの第1話。全体の流れから細部のギミックまで、組み立て方に不調法なところが無い。野球マンガらしい「理屈」でエンタテイメントを牽引できているのにまず好感持つねえ。


んで、ヘタレ投手と支配型捕手の関係性の「濃さ」が良い材料になってるな。ええ、色んな意味で。上でも書いたけど、中村悠一キャッチャーの詐欺師ライクな人心操作術は笑ってしまった。エエなーこいつ。ホンマモンの詐欺師は嘘を言わんのです。言うべき真実の取捨選択とタイミングが素晴らしいのだよな。


てことで楽しかった。水島コンテの軽妙さもシッカリ堪能いたしましたです。


追記。ヤマモトさんの「人間的な器の大きさが、乳の大きさにそのまま反映されている」という指摘はあまりにも的確すぎると思いました。


地球へ…・2話。危うく「汚物は消毒だァ」な目に遭いかけたジョミーさんであるが、ミュウたちの手助けによって彼らの船へと導かれる。しかしそこで出会うのは逆差別とも言うべき疎ましげな視線であった。ジョミーさんはケツ割って自分ちに帰るんじゃいと言うが、無論そのまま戻れるとは思えず…。


この手の主人公らしい頑固者キャラはちと懐かしい感じですな。でもまあ、(彼の視点からは)勝手に連れてこられたのにイヤゴトばかり言われるんじゃイヤ気もさそうというものだ。その状況と「理解する努力をして欲しい」「どうか願いを叶えて下さい」という言葉群とにギャップがあるのはブルーさんの意図なのか。ジョミーさんの頑固キャラで跳ね返していく、てな流れになるんでしょうかな。


宇宙船内部の描写はかなり凝っていて、かつそのとんでもない巨大さの感じられる演出になっていたです。それでいてなァんとなく閉塞感も感じられるような気がする…のは、話の内容による引っ張られだろうかな。あと、CGによるドッグファイトはかなりエエ感じのパカパカ動きで感心した。質感はちょっといただけませんでしたけどね。