ライドバック

●1本だけ。新番組・RIDEBACK。詳細は知らぬものの「なんかメカものらしい」と聞いて視聴してみたが、冒頭ずーっとバレエばっかしてんので(それも割と気合入った作画で)はて、ワシは何か情報をミスったか? とか思っちゃった。一応ロボが出てきた段階でホッとしましたけどね。


てことで、枝葉を取り去ってしまえば基本的な主人公ミーツロボ、言ってしまえば「ガンダム大地に立つ」なワケだ。激変した「世界」とちっとも変化してない「セカイ」、てな設定はどうも厨臭くて大丈夫かいな…とか思ってたが、後半のロボ搭乗(とその楽しい暴走)シーンの瑞々しさで全て赦しちゃった第一話。とにかくまあ、操作系/駆動系がダイレクトに繋がったロボ操縦システムの空気感が素晴らしい。ワシは免許も何も持ってないけど、作り手がこれをオートバイになぞらえている理由はよく判る。…うん、これはちょっと乗ってみたい。風を切って走ってみたい。「桜の花がこんなに近い!」という妙にリアルな台詞もよし。


…こうなると、アバンやら主題歌やらで何となく感じてた「ちょっとぎこちないなあ」てな感覚もフレッシュさに思えてくるから不思議なものねえ。あとはそうなあ、キャラデザやな。今時の主流とは離れた、手癖やノリではちょっと描き辛い絵柄には割と興味アリ。どっちかっつーと野暮ったい方のデザインだろうが、この青臭い雰囲気には合ってるのかもしれない。


前述の通り世界観や物語の大枠構造にはまだ不安はあるけれど、まあしばらくは付き合ってみよう。あんましうざってェ話にならぬことを願いつつ。