ラグーン/パンプキン/すもも

ブラックラグーン21話。ああ、見知った舞台装置だとここまで生々しくなるものなのだな…って、別にヤクザを良く知ってるワケじゃござんせんがね。とにかくメガネ娘の薄幸の匂いが濃厚で濃厚で。また「良く判ってる娘」だから、余計に悲惨な世界の匂いがしますわなあ。構成が上手い、ってことか。


降りしきる雪、居並ぶベンツ、長ドスぶる提げて逆光で名乗りをあげる銀二…とまあ、ヤクザさんたちは様式美の世界。じゃよってに、高木渉チンピラさんのゲス描写が逆によく映える。映えると言っていいのかどうかはともかくなー。しかし、チンピラの本拠地でボウリング場ってのは定番なのかな? ワタシはAKIRA思い出したけどさ。


ロックの振りかざす青臭い情感に、しゃァねえとばかりに付き合ってやるレヴィが面白い。「分水嶺」を越えてしまった自分。後悔はしていない。しかしもし、目の前の輩がその際に立っているとしたら。あの公園のガキどもと自分は、ある意味「同じ」だったのである。メガネ娘と自分を同化しているロックに、さらに自分のある部分を重ね合わせてしまっているレヴィさん、なんだろうね。


バラライカ姐さんはどう絡むのかな。冒頭の回想(小山茉美のロリ声がムチャでよかった)を見るかぎり、どうも自分と似たような境遇のキャラには弱そうだが。軍人は殺すが民間人は外してるってことは、メガネ娘を民間人と見るか否かがカギかしら。分水嶺越えちゃってるかどうか。


パンプキン・シザーズ9話。今も帰らぬあの人を、川面見ながら今日も待つ。またもオレルドさん主役回…ちょっと物語的に便利使いされすぎてんな。少尉殿に至っては物語に寄与さえしませんでしたぜ。


戦死した恋人を待つことで、戦争が終わっていないというより「終わらせたくない」と感じている、てな描写は興味深い。これに対しある種のショック療法でコトに挑むオレルドさんだが、そのあといきなり娘の朝の笑顔、って絵面はちと違和感があったなあ。いや判らんでもないが、視聴してる側はタイムラグ無く「悲惨な戦場話→笑顔」を見るワケだしさ。


オレルドの行動は、今迄のスケコマシさから考えるとちょっと拙かったような気がする。バイク乗ってヒャッホイとかヤな客は殴って解決とか、ちょっと単純と言うか、青二才っぽいよね。


しかし…何のかんの言うて軍の士官なんやなあ。ああいうお店のカオになれる程度には裕福なのか。伍長は好きで橋の下に住んでるのだろうけどさ。


すもももももも8話。ニンジャがガッコにやってきたの巻。虎男さん話が一段落して新アークだからか、基本的に寸止めエロバカテイストになってきたので見てて楽しかったっす。作画的にはバラツキがあったが、着替えシーンにて脚の動きから見せた絵はエエ動きだったなあ。


とにかくいろはさんのエロ妄想、ソフトせっくすもどきにまで行き着いてしまうバカ加減が千両でした。その後も余計なことをしては自滅するいろはさん、健気というか美しいというか迷惑極まりないというか。孝士さんはちと感情移入しづらい行動パターンを持ってるキャラなので、こういう暴走も微笑ましく見ていられますです。


平野綾さんは「エロ状況に置かれて演技する」ってのが定番になりつつあるのかな。いや、ワタシは今期この作品でしか見てませんが。