ラグーン/すもも

ブラックラグーンパンプキン・シザーズ、録画ミス。うわー! 午前と午後を間違えるなんてワシはおバカさんである。痛恨事。急遽なんとかしようと思い、なんとかした。そのおかげでラグーンは見られたが、パンプキンは見られなかった。残念。


…詳細は聞くな。


●てことでブラックラグーン20話。Vシネヤクザミーツ地獄の黙示録。勝手の違う世界に放り込まれて苦悩するヤクザ連と、ひたぶるに破壊と殺戮を求めつづけるホテルモスクワ連。このシリーズにおけるバラライカ姐さんの役どころは純粋な破壊神に近い。共同体の外部より襲来する災厄。ほとんど象徴ですな、今んとこ。


よって「ドラマ」はバラライカ側にはほとんど無い。蹂躙されるヤクザ連、間に立つロックたち、彼らが「人」のドラマを背負う。…んだけど、姐さんが時々見せる人間性はいいアクセントではある。レヴィに対して「口が上手くなった」と評するとことかね。ま、その上ですんげえ怖いこと言うのではありますが。


本筋からは少し距離を置いていたレヴィを繋ぎとめる装置が出現、高木渉のキレガンマン。この人は良いチンピラ演技をするよなあ。スケコマ目的かと思わせといて実際はドンパチ目的だった、という絡み方もエエ感じ。


さて、今後どーしても不幸にならざるを得ないようなお嬢とグラサン。夜は怖いと言っていた彼女が、初めて「雪の夜は綺麗」だと言うシーンはなかなかに情感があって悲壮。そそそ、やっぱ梅に鴬、ヤクザにゃ雪だよね。成田三樹夫(もうそうとしか見えなくなった)の「夕焼け」も捨てがたいっすけど。


すもももももも7話。十二神将戦争ですってさ。よく判らんが、古今日本における大乱はほとんど武闘家たちによってなされてきたのだそうだ。武闘家たちは政治経済文化あらゆるジャンルに入り込み…のくだりでモテモテ王国ネタを思い出した。有史以来あらゆる重要な舞台に登場し、人類の歴史に干渉してきた謎の組織…男。アメリカ歴代大統領の全てが男だったとも言われている。


やたら唐突なモテモテ…もといラブラブフラグには戸惑ったが、テメエで勝手に要らん妄想をしといた末に「迷惑なんだよ!」と吐いて捨てるまでの流れは上手かったなあ。逃げることを拒否してボッコボコにされるというオチは定番だけど、これも落し所としては良いと思った。


ただ、こういうマジ流れな話はあんまし「このアニメならでは」って感じはしないんだすよな。…なんか聞くところによると、原作はマジバトル話らしいですけどね。ワンパンで吹っ飛ぶようなギャグ戦闘描写で売っといて、それはちょっとなーって感じはするんだけど…。